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墨付けは面倒がらずに丁寧にやりましょう。

収納棚

前記事でも墨付けについては書きましたが、今回は側板と裏板部分にも印をつけて組立の一歩手前までの話です。

ワンバイ材をつなげて大きな板に。木ダボを使った板継ぎのやり方。
今回は用意した使用木材から、6フィートのワンバイ材(1×4材)でダボ継ぎをし、側板になる幅のある1枚板を作っていきます。 使うもの→1×4材  6フィート(1820mm) 前ページの本棚を作る続きとして考えると、6フィートを6本も用意してま...
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側板と裏板に目印をいれていく。

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手作りの側板が出来上がったら、墨付け図を見ながら木材に墨付けしていきます。1×4の側板2枚と棚板にパイン材4枚、後は裏板に使うベニヤ板1ですね。そのうちパイン材はカットも何もせずそのまま使うので、墨付けはしません。

側板の墨付け図
1×4材で作った側板には、棚板を設置する場所を。上から順番に棚板の高さと板の厚さ分を書き入れていきます。なんで上から書くのかといいますと・・・

本当にキッチリ測ってカットしたとしても、実際のカットはちょっと大きさが図面とあっていない、なんてこともあるわけです。

もちろん側板の左右は同じ長さでなければまずいですけども、棚板の高さ調整は下の脚部分を予備としてとっている部分でもあります。なので下から印をつけていくのではなく、上から棚板の位置を決めていき、最後の棚板の下を余り部分にしておけば、ここで帳尻を合わせられるというわけです。

書いた線は棚板を設置したら消してしまっても構わないのですが、棚板を突き付ける内側はもちろん、ビスを打ち付ける外側にも墨付けをしておきましょう。

慣れていれば軽く印をつけるだけでもなるんですけども、慣れないうちはちゃんと書いておくと何かと安心です。

裏板の墨付け図
裏板になるベニヤにも墨付けをしておきます。最後に釘を棚板に打ち付けて固定するわけですが、何も書いていないとどこに打ち付ければいいのかわからなくなるのですよ。
これは両面にかかずとも、釘を打ち付ける方だけでいいです。書いた線は後で消せるように書いておきましょう。

墨付け図の拡大は以下で確認できます。
→墨付け図をPDFでダウンロードする 60cm_bookshelf_sumitsuke.pdf

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ビス止めの前に、仮で組立ててみる。

墨付けしちゃえば、あとはビスを打ち込んでいくだけで形にはなるんですが、その前に一回太目の粘着テープを使って合わせてみると安心ですね。

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写真で使ってるのは養生テープです。これだと剥がし跡もつかないので、仮止めに最適なのですよ。

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裏板と棚板は同じ幅でなければならないハズなので、実際に重ねてみます。が、しかし・・・

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よくよくみると、裏板のベニヤが2mmくらい大きかったという事実が。買ってきたままのサイズで使えると思ってたんですけども、実寸は少し大き目にカットされて売っているのですね。

慌ててカッターで少しカットしました。薄いベニヤ板なら金属の定規をあてがいながらカッターで切れます。

複雑な形でもなければそんなに細かく墨付けしなくてもよいのかもしれませんが、そこは作り慣れていないと、「なんでこんなところが曲がっているんだー!」という結果になりがちです。今回作っている本棚は見た目はシンプルなものですけども、左右対称で棚板も水平を保つ状態を作るのであれば、やはり都度計測しながら慎重に進めていく、これに限ると思います。早く作ってしまいたい気持ちも分かりますが、長く使いたいしリビングなどの目立つ場所に置くものであれば格好いいものの方がいいと思いませんか。

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ビス止めの下穴あけとネジ隠しのための穴。

材料のサイズが整って、どの場所に棚板がついて、どんなふうに裏板がつけられるのか軽く合わせてみて実寸で確認してみましょう。
「実寸で理解する」感覚って結構大事ですよ。出来上がっていくイメージが分かると、いよいよだなとワクワクしてきますしね。

今回使うビスは、スリムビスというツーバイ材などのそんなに硬くない木材であれば下穴なしでも使えるものです。しかしただ打ち込むだけでは、ビスの頭部分がもろに本棚の側面に目立ってしまうので、木ダボを使って「埋木」をします。

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そのために2mm~2.5mmくらいの下穴をあけ、重ねてダボ穴を数ミリあけておきます。ネジ隠しの詳しいやり方は次の記事でお話しするということで、今日はここまで。

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いったん側板を突き付けるイメージを。まずは、一番上の棚板と一番下の棚板を留めるわけですね。こんな感じで、次回からはついに組立の作業へ入っていきたいと思います。

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