さてと、せっかくだから色でも塗ろうか・・・とその前に、塗料について少し。
私は専門家でもなんでないんですが、これまでの経験をふまえての話をしていきたいと思います。
(ちゃんと調べながら確認しながら書いていますが、間違いに気づいたら記事内容は修正していきますので・・。)
塗料は適材適所で。
塗料にはいくつか種類があります。メーカーも多様でいろんなタイプの塗料がありますが、いくつか使ってみると違いがわかるのでその辺もDIYやってて楽しい部分でもありますね。
ざっとした特徴として、水性と油性の違いは憶えていて損はないと思います。
水性塗料とは
水性の塗料は水で薄めて使えて、塗装時に使用した道具も水で洗えるという一般家庭でも使用しやすい塗料です。
水性だと色が取れてしまうのではないかというイメージもありますが、乾いてしまえばそんなことはなく、油性ペイントに劣らない耐久性をもつものもあります。
また、なんとっても塗装時のにおいが気にならないところが素晴らしい。半信半疑ではじめて水性塗料を使ってみた時は、感動しました。さすがに完全無臭というわけではありませんが、油性に比べたらびっくりするくらいにおいません。
乾きも油性と比べると圧倒的に早いです。
油性塗料とは
油性の塗料は有機溶剤で薄めて使います。塗装に使った道具は、専用のハケ洗い液か、薄め液、またはシンナーなどを使って洗うことになります。
ただし油性ニスや油性ペンキを薄めるペイントうすめ液とラッカー系の塗料につかう薄め液は違うので、注意が必要です。よく説明書きを読んで買うようにしましょう。
油性塗料を扱うなら換気を必ずし、できれば車庫などの作業部屋か、屋外での作業を考えましょう。完全に乾くのも気温や湿度にもよりますけども、1日以上乾かすのは必須になります。
ただし特有の「におい」はきついですが、油性塗料は塗膜も硬く耐久性のある仕上がりになります。
作業場所さえ確保できるなら、本当は油性塗料を使う方が長年使える物が出来上がるんじゃないかと私は思うのですが・・・においや健康問題は重要ですからね。一概にこれがいいとはいいきれないものはあります。
スプレーなどのラッカー系塗料とは
薄める必要もなく、ハケなどの道具もいらず、スプレーを吹きかけるだけでよいので、なんといっても手軽です。ただし、面積のあるものに使う場合は塗りムラができやすい。塗膜は油性塗料の仕上がりに近いですが、揮発性が高いので乾きが早いのも特徴的です。シンナーのにおいがします。
大きなものに使うと当たり前ですけど量も必要なんですよね。そうするとハケで塗る塗料の方が安く上がるしキレイに仕上がるので、これを使うなら卓上小物を作る時だけにしてます。
塗料を選ぶ時の注意点
塗料をどんな風に組み合わせて使うのがいいのか、そこが最初はわかりにくいところなんですけども、塗装するならだいたい以下のバリエーションになるのではないでしょうか。
・水性の着色剤+水性ニスで仕上げる
・油性ペイント+油性ニスで仕上げる
・油性ニスのみで仕上げる
気を付けないといけないのは、「油性のペイント+水性ニス」の場合。やりかたによっては塗ることはできるらしいんですが、うまく塗料がのらずに塗りムラができたりするので、私はやりません。年月が経って塗りなおす場合は、やすりをかけて塗膜をはがしてから塗るなら大丈夫だと思うんですけどね。
油性を塗り、そして水性を重ね塗りしちゃうのは完全に乾いてない可能性もあるので、失敗するパターンなんじゃないでしょうか。
水と油はなじまない物だと思っていた方がいいです。
塗料のパッケージには乾燥時間がかいていますけども、実際完全に乾ききるまでには数日置いた方が無難です。しかしそれでも水性ニスがうまくのるかどうかは、普通にぬっただけでは考えにくいです。
「水性ペイント+油性ニス」の組み合わせも推奨されていません。完全にペイントが乾いた状態でニスを塗るならよいと思いますが、ペイント薄め液などの溶剤がせっかく塗った色をはがしてしまう恐れもあるので、無難にやめた方がいいと思います。
水性ペイントのみで仕上げる
水性ペイントのみで仕上げるというのは、色を付けるだけということになります。
水性のペンキという感覚でしょうか。
ペンキは耐久性の高い塗料なのでニスなどの上塗りの必要はありません。ただし用途が必ず書いてあるので、ちゃんと読むことが大事です。内装向けとか外装向けとかいろいろありますし、床、壁などによっても種類が違ったりします。
最近は水性のペイントで工作用としてペンキよりもライトに使える塗料が増えてきました。
塗料によっては上塗り不要の防水効果を持つものもあります。耐久性のある塗料はニスなどを重ね塗りしなくても大丈夫だったりしますが、色あせや色移り、汚れ防止を考えるなら水性ウレタンニスなどの上塗りをおすすめします。
水性ペイント+ワックスで仕上げる
色を付けてその上からワックスで木材を保護する、ということになります。ワックスは月日が経つと塗り直しが必要になりますが、使うほどに自然な質感に仕上がっていきます。布で刷り込むように塗っていくこともできるので、失敗が少ないのも魅力的です。
自然素材で作られているものが多いので、ペットや小さいお子さんのいるお家で使うのはかなりおすすめです。
ですが、ワックスは塗膜を作るわけではないので防水にはなりません。
水性の着色剤+水性ニスで仕上げる
水性のペイント、もしくはステインを塗って着直してから、水性ニスで保護します。
私はこの方法で塗装するのが一番手軽なので、よく使っています。失敗もしにくいです。
好きな色を塗って透明の水性ウレタンニスを重ねて塗る。においもほどんどありませんし、丁寧に重ね塗りしていけば市販の家具と遜色ない表面ができあがります。
油性ペイント+油性ニスで仕上げる
室内で使うものにダメということはないと思いますが、耐久性がほしい場合はこの組み合わせが良いのではないでしょうか。
においや健康的配慮が必要になるので、そのへんは慎重に。
油性ニスのみで仕上げる
自然の木の色味をそのまま活かしたい時はいいですよね。水性ウレタンニスに比べて値段も安く、仕上がりも透明感があってきれいです。乾いた後の塗膜も硬く仕上がります。
1液タイプと2種類の液を混ぜて使う2液タイプがありますが、1液タイプの方がホームセンターで買うのも一般的なのではないでしょうか。
ニスの種類で仕上がりが変わる
水性ニスはホームセンターや100円ショップでもよく見かけますが、仕上がりにツヤはでるけど塗膜が柔らかく、乾いた後もベタつくことがあります。インテリアとして使う分には気にならないかもしれませんが、普段使いの家具では厳しいものがあります。
もし家具など日常的に使う物にニスを使うなら「水性ウレタンニス」がおすすめです。水性ニスとは違い、塗膜が硬く耐久性もあるため家具などにも使うことができます。ちょっと高いのが難点ですが・・。「油性ニス」も塗膜が硬くていいですよ。しかし特有の臭いが苦手で、私は使っていません。生活空間とは分けた作業部屋があるなら使うんですけども。
基本的に塗料を決める判断材料は「塗料を塗る家具をどういった状況で使うか」とか、「塗装時の扱いやすさ」、「塗装後のメンテナンス」で選ぶ形か、「自分の好み」の仕上がりイメージで、考えるということになるのではないかと。
しかし作ったものを使用する場所によって向き不向きはあります。屋外でや水回りで使用するものであれば、耐久性のあるものを選ばないといけませんし、卓上で使う小物に屋外用の塗料を使うのも無駄に高くつくだけになるという。なんでもかんでもあてはまるわけでもないですが、つまり・・適材適所ですよね。
塗る時はいきなり厚塗りしない
色を付けるにはペンキとステインがありますが、ペンキはベタッと色がのるイメージで、ステインは木材に色がしみ込んでいくので水彩絵の具のように下地が透けて見える仕上がりになります。
色についてはホームセンターなどの販売店に見本があったりするんですけども、木材によっても色味は変わってくるので実際に塗ってみないとわからないところもあります。初めての塗装で絶妙なニュアンスが作れるほど簡単な話でもないので、いきなり完璧を求めず、だいたいこんな感じとイメージして色は決めましょう。
最初は「薄めの色」を選んで何度か重ね塗りして色を仕上げていく方が調整しやすくなります。
色付けもニスも1度塗りで終了ではなく、薄く数回塗り重ねることによって本当にきれいな仕上がりになりますよ。
塗装は乾燥時間をたっぷりとる必要があるので、あわてて完成させずに日程にゆとりをもって作業を進めていきましょう。
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