端材を連結して手頃な大きさの板を作り、キーボードスライダーにしました。さすがに板まで作るのは手間がかかったなあと思うんですが、結果、オリジナルの味わい深いものが出来上がってそこそこ満足しています。
キーボードスライダーを取り付け検討中の方は参考までにどうぞ。
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キーボードスライダーを使うメリット
最初は机上台の下にキーボードやリストレスト、マウス、マウスパッドを板に乗せてトレイのようにして一度にしまえる形にしようかなと考えていました。
でもよくよく考えると、今使っている机の高さでキーボードを使う事自体、自分の体のサイズと合っていないんですよね。近頃とにかく肩こりが酷い。もしかしてよく使うキーボードの位置を下げた方がいいんじゃないかなということで、キーボードスライダーは机の下へ滑り込ませようという結論に至りました。
キーボードスライダーを使うとキーボードの位置を下げられるようになります。ちょうどいい高さに設定できると肘が直角になって肩が前に丸くなる感じはなくなるし、つまり猫背にもなりにくくなる姿勢を作れるんですよね。(ただし、椅子の高さもポイントです)
更に、いつもデスクに乗っかりっぱなしのキーボードやマウスは瞬時に仕舞うことができるようになり、つまりは机の上を広く使えるようになるという良いことづくめ。
キーボードスライダーを自分で取り付けることはそれほど難易度は高くありませんが、机にビス穴を開けることになるので、どうしても机に傷をつけたくない場合はお勧めしません。
必要な購入部品もどれもそれほど高いものではないし、道具は下穴を開けたりするので電動ドリルがあれば事足ります。
必要なもの
現状のデスクにキーボードスライダーを取り付けるには以下のようなものが必要になります。
板材について
板材はなんでもいいのですが、中が空洞になっているようなものはネジがきかないのでやめたほうがいいいかと思います。カラーボックスの棚板などを使う場合などは注意。
厚さについては、そこそこ厚みがないと強度不足なうえにネジがきいてくれません。軽くて柔らかいものは、たわむというか歪んできます。なので最低ラインとして厚さは18mm~は欲しいかなあと、個人的には思います。(材料の硬さにもよる)
薄い板材を使うなら枠組み入れるとか方法はいろいろありますけどもいずれにせよ、ネジが効くか、使っているうちに歪んでこないかを念頭において材料を選びましょう。
手作り板材について
板材くらい適当なサイズのパイン集成材でもホームセンターで買ってくれば早いのですが、(これくらいの大きさのだと1000円くらいはかかる)端材を転がしておくのももったいない気もして、せっせと板作りから始めてみました。
見ての通り1×4材を使っています。縁部分は別の何かを作った時に縦割りカットした集成材の端材。
それぞれ切り口を整えてなるべくスマートな形になるように並べて、強力接着できるタイトボンドと木ダボを併用しつつ、枠組みをつけて補強しています。
圧着は持っているクランプでは心許なかったので、ビスを使ってしっかりくっつけました。
ただし後の引き出しレールの取り付けの時にビスがぶつかりそうな場所は完全に固定できた後にビスを抜いて木ダボで再び栓をしています。
普通の木工用ボンドでこの作り方をやると数年後に緩んでくるんですけど、タイトボンドだとガチで強力なので無茶がきくんですよね。念の為、壊れても被害が少ない箇所で使うものを作るとき限定でやってますけども。
引き出しレールとキーボード用ブランケット
引き出しレールは250mmのものを使用しました。
板がそれよりも小さいんですけど、つけることはできます。
耐荷重は左右1セットで25kg。
セットで購入したのが同じメーカーのブラケット(L字金具)です。
ホームセンター数件回ってこれに似た金具を探してみたけど、思い通りに取り付けられそうなものはお値段が高くて、結局ネットで購入してしまいました。
大小2セット入ってますけども、穴の位置を選ぶだけでも高さ設定ができるようになっています。なので、54、66、78、90mmの高さを選んで設置できるというわけです。
このブラケットにはスライドレールを取り付ける時のネジも入っています。ただし、取り付けネジは1セット分しかありません。もう一つ別の場所で取り付けたい時は別途でネジを購入する必要があります。
一応このブラケットについてきたネジのサイズを測ってみたら、
皿ねじ・・M4×10 (皿頭の径は7mm)
ワッシャー・・外径12mm
ナット・・頭の6角の2面幅7mm
となってました。
なお、板材に取り付ける側のビスは自分で用意する必要があります。
スライドレールについてきた取付説明書にかかれているサイズは「サラねじφ3.5mm(タッピング)、ネジ頭径7mm」推奨ビスとなっています。
長さは貫通しなければ良いですが、天板の素材によってはネジの食いつきが悪いこともあります。スライドレールをつけたくなる状況は色々あるかもしれませんが、とりあえず取り付け材は空洞になっていないものが望ましいです。
取り付け方
このスライドレールにはかなり丁寧な解説がついています。他にも似たようなタイプのレールを買ったことがあるんですけど、ここまでしっかりした取り付け説明書が入っているものは初めて見ました。
下の方にちゃんと「直立orキーボードブラケットを使用する場合」の説明書きもあります。
これを見ながらその通りにつければ特に問題もなく仕上がるはず。
私の取付時の写真ものせておきます。
ブラケットとスライドレールにはこのように取り付けます。
レールが紛らわしいのですが、板材を取り付ける側は、板を載せる部分が折り込まれている形になっています。前後の向きもはしっかり確認しておきましょう。
この写真でいうと、手前が前側です。
ワッシャーはナット側に取り付けます。ここまでは付属のネジで対応できるようになってます。
板の方へスライドレールを取り付ける時は、自分で皿タッピングビスを用意します。
レールに干渉しない皿ビスなら側面から留めても大丈夫です。皿部分が大きすぎると出っ張りが邪魔になってしまうので、よく確認しましょう。
そういうのを回避するためか、説明書きには下から板を固定するように書かれていますけども、ここは板が落ちない程度に固定できていればいいだけなので、ビスの長さとか皿の大きさを見つつ適宜変更すれば良いとかと。
最大の難関は、机にブラケットを固定するところです。
私はマスキングテープを使ってブラケットがつけられるおおよその位置を測りつつ、取り付けました。
モニターを外すのが面倒で机の下に潜り込んで取り付けましたけど、横着しないで机の物を片付けてからひっくり返した状態でブラケットを固定した方が圧倒的に作業が楽だったなと反省しました。
完成写真
というわけで、既製品の机にキーボードスライダーを設置するとこんな風になります。
板さえ用意できれば、取り付け自体は30分もかかりません。
使っているのがテンキー付きのキーボードだから、もうちょっと余裕のある幅で作っても良かったかなとちょっと思ったり。テンキーなしのキーボードでもいいんだけどなー・・と、ぼんやり考えたり。
使ってみると、デスク上でキーボード使う時とはまた違う感覚なので、リストレストとかは高さのあまりないタイプの方が使いやすいかなあ、とか感じてます。
完全に引き出す位置でちゃんとロックがかかるようになっているので、滑り落ちていくことはありません。引き出す動きも仕舞う動きも滑らか。シンプルな部品だけどとても優秀。
机の上で物を書く時はこの高さの机で。キーボード作業時はちょっと低めの位置で。余裕をもったデスク作業ができるようになったかなあと思います。後で変更したりするかもだけど、とりあえずこれで使ってみます。
もっと簡単に取り付けるなら
机に穴あけしてまでキーボードスライダーをつけたくないという場合は、クランプで固定するタイプを検討してみるのも良いかと思います。
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