丈夫で長持ちで長年使えてしまうメタルラック。ワイヤーラック、スチールラックとも言いますね。そんなラックに自作で敷板を用意し、使い勝手と雰囲気を自分で好みの仕様に変える話です。
メタルラックの難所
メタルラックはとにかく丈夫です。でも「棚板部分」がワイヤーになっていて、隙間があるので使い方に制限がかかってしまうのが少々難点なところ。
一応、メタルラックのメーカーには専用のシートもオプションで用意されています。
でも困ったことに希望のサイズのものが全てあるわけでもないんですよね。なので、とりあえずPPシートを敷いて使っていたりもしたんですけど、見た目的にも自分で好きな板材を用意してみるのもいいかなと思いました。
長年ルミナスのラックを愛用中。引っ越しを繰り返しながらも、部屋に合わせたレイアウトで使い分け。耐荷重を気にすることなく使える安定のラックです。
メタルラックに載せる敷板を作るコツ
まずは、自分の使っているメタルラックをよく観察し、棚板のサイズを計測。
単純に板を乗せるだけでは使っているうちにズレくるので、窪みに引掛かかるように板をセットするのがポイントになります。
メタルラックの棚はワイヤーで作られているわけですが、よく見るとワイヤー1本分下がった状態でワイヤーが組まれています。
この窪みに板をぴったり合わせるとズレずに使えるというわけです。
同時に、棚を支えている支柱の部分が出っ張っていることも確認しましょう。
このことから、普通に板を一枚乗せただけでは角がぶつかってうまく入らないので、支柱に合わせて角をカットすれば収まりがいいという計算ができます。
普通に板を乗せるだけでも機能はするんですが、基本的にラックの柱部分のあたる角をカットしないとおさまりが悪いんですよ。中段ならそれでもいいんですが、一番上の天板に限っては今回はもっと見た目を良くするべく、少し工夫をしました。
天板の作り方
天板に使った板は厚さ18mmのパイン集成材です。購入したサイズは35×90cmの大きさのもの。
板を乗せて使うメタルラックの高さは94cmと、立って作業するにもちょうどいい高さなんですね。なのでデスクとしても使えるといいかなと。
ラック兼スタンディングデスク、的な。
なのでちょっと品を良くするべく、あえてベニヤ合板でないものを選びました。
集成材はメタルラックの棚板に合わせて33×73cmにカット。ホームセンターで買ったついでにカットしてもらうと早いです。
カットしたパイン集成材は、やすりがけをし、角を落として滑らかに加工します。
面倒でも角の処理をやっておくと手触りもいいですし、見た目もよくなりますからね。丁寧にやっておくほど安っぽく見えにくくなります。
塗装もします。
私はワシンの水性オイルステインのオークを塗ってから、アンティークワックス(ラスティックパイン)を重ねました。
ワックスを塗るとちょっと色が濃くなるっていうのと、しっとりとした風合いになります。
右側が水性ステインのみ。左側がアンティークワックスも塗った部分。
ステインにワックスを塗ったほうが木目が引き立ってるのがわかりますかね。
水性ステインだけだとボヤーッとした色合いになるんですけど、ニスとかワックスを塗った方が引き締まった色合いになります。ワックスだけでも着色はできるんですが、ステインと重ねたほうが奥深い雰囲気になります。そういう色味は好みですけどね。
天板に工夫を施す
塗装を終えたら、ウラ面に厚さ6mmくらいの細い板材を角を外して貼り付けます。
ちょうど100均スノコをバラした端材が余っていたので、写真はツギハギで並べていますけども・・。
板材は、支柱の出っ張りに合わせたものを用意すればいいだけなので何でもいいです。
合板をカットして使ってもいいですし、こんな感じで天板を嵩上げできればいいというだけの話です。
角部分はメタルラックの支柱があたる部分なので、あえて空けておきます。
ボンドが乾いたら、完成です。ひっくり返してメタルラックにセット。
角部分はちゃんと支柱を外しつつ、ラックの溝に貼り付けた板材がひっかかり、ズレにくくなるというわけです。
板に重さもあるし、厚みもあるのでベニヤ板にありがちな反り返る、ということはありません。上下左右にズレないようにしているだけですけども、十分に安定しています。それでいて上に乗せているだけなので持ち上げれば簡単に外せます。
完成後の形
そんなわけで、高さのちょうどいいメタルラックはデスクとしても使えるくらい立派になりました。
座りっぱなしで作業が続くのは体に良くないときくので、立ちながらでも作業できる場所を作ってみたのですよ。
一応、ミニスタンドも用意して置いてるんですけどね。今の所、単なる充電スペースにしかなってないので、もっとこう使えるスペースにしていかないといかんなあと悩ませてるところです・・・。
本来ならもっとSNSに映えるように気合を入れて写真を撮るべきなんでしょうけども・・・現段階では気力がなくてリアルな写真ですんません。
別タイプの例
メタルラックに自作の板をつけるのは、別のメタルラックでもやっています。
すのこを利用した場合
こっちは一旦バラしたスノコ板を再び組み直して一枚板にしました。スノコは以前、棚板で使っていたものをリサイクルですね。
もとい、桐の押入れスノコなんですけども、安く手に入るので買ってきて組み直してもいいくらい。
スノコ板を並べて連結させるように下駄をつけ、一枚板にしています。隙間をつけてつなげればスノコ状。隙間なく並べれば板になるのです。
注意する点は、両端だけに下駄をつけるとたわむので、真ん中にも下駄をつけて荷重が分散されるようにすることぐらいです。
中盤の棚板でセットして使っているので、角は切り落としています。
木の板を乗せるだけで、メタルラックをそのまま使うよりもちょっと柔らかくなるんですよね。しかも、板があったほうが掃除もしやすいときたもんだ。
ベニヤ板+端材のスノコでオリジナリティを出す
スノコを使っていると端材が増えていくので、捨てずにとっておき、最終的にベニヤ板に貼り付けてラックの敷板に使っています。渋めに仕上がって、結構満足してます。
OSBボードの場合
OSBボードをサブロクサイズを購入し、お店でカットしてくればあっという間に複数枚用意できます。
OSBは塗装もいらないし、強度もあるので一番手軽ですよね。
合板を大きいサイズで購入してカットはお店でやってくれば速攻で準備できます。
まとめ
メタルラックの何がいいかって、何度組み直しても強度は変わらないところ。重量のあるものでも安心して乗せられるところが気に入っています。
引っ越しの際もバラして持ち出しやすいですし、手入れさえしていれば長年使える。
木材の価格は様々なので上を見たらキリがないですけど、好みのデザインで敷板が作れると部屋のイメージが結構変わりますよね。お手軽なDIYとしておすすめです。
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