セリアに6×9cmくらいの小さなブリキ缶「ブリキオープンバスケット」なるものがあります。
小物収納にちょうどいいので、棚をこしらえて引き出して使えるようにしました。
壁面に沿わせて使う小さな引き出し
デスク脇で使いたかったので、あえて奥行きが浅いところがポイント。
こんな小さな引き出しに何を入れるのかっていうと、細かくて微妙に散らかりがちな物・・・ですね。
ヘアゴムとかヘアピン、リップクリームなどの普段遣いの生活用品。
クリップやふせん、イヤホンケーブル、USBメモリーなどのデスクで使うものとか。
使ったらついそこら辺にポイっと置きっぱなしにしてしまうようなモノ。そういうのを個別に入れるための引き出しです。
出来上がりサイズ
見たまんまそんなに難しいものでもないんですけども、セリアの小さなブリキ缶8個をラックに並べるイメージです。
外寸:約[高]180×[幅]218×[奥行]75mm
いつもなら歪まないように背板もちゃんとつけるんですけど、乗せるものは軽量のものばかりだし、棚板の数も多め。
できあがりのサイズも小さいので背板はナシでも大丈夫であろう推測して、後ろが筒抜けの形で作ってみました。
「ブリキオープンバスケット(マニッシュ)」
外寸:約[高]30×[幅]85×[奥行]55mm
このブリキ缶をもとに、板を切り出して小さなラックを作ったというわけです。
材料のカット
今回使った板材は厚さ6mmのファルカタ集成材です。
180×910×6…1枚
厚さ6mmのファルカタ集成材って、軽くて柔らかいところが小物制作にむいてるなあと思うんですけど、力加減を間違うとすぐパキって割れちゃったりするんですよね。
でも割れてもボンドで圧着すれば普通に元通りになります。
塗装
各サイズでカットしたらヤスリがけをしてトゲを取り除き、先に塗装をしておきます。
今回使ったものは、アンティークワックスのウォルナットです。もうちょっと赤みあるかと思ったけど使ってみたらダークな色合いですね。
ウエスでワックスを刷り込むだけの簡単な塗装です。
組立
組立は外側の枠になる部分から行いました。理由は特にないです。中の棚板は後付の方がバランスが取りやすいかなっていう、それだけです。
もっと大型の棚とかは、そんな風にやらないんですけどね。小物は別というか。
軸になる板はちゃんと真ん中にくるようにしっかり測りながら接着。
セリアの木工ガイドだけに頼ると垂直になりにくいのと、圧着具合が足りないので、ある程度くっつくまではクランプも併用できるとなおよし。
そこそこボンドが乾いたら、小鋲(ピン釘)で固定します。6mmの板に使った釘は長さ16mmです。
本来は使う釘の長さは、板厚の2.5~3倍を目安とするので、19mmとかが本当は正しいのではないかと思うんですが、小物入れなのであんまり細かいことは気にせず作ってます。
枠の形ができたら、棚板を等間隔に入れて固定していきます。この時、すでに塗装してしまったものに直接印をつけるのは躊躇われるので、マスキングテープを貼り付けてそこに印をつけるようにします。
中の棚板はボンドだけで固定してもいいんですが、せっかくなので釘も打ち込みました。
しかし真ん中の方は普通に釘を打つことはできません。
なので、こんな感じに斜めに釘を入れます。
ただし金槌は使えないので、ラジオペンチなどで押し込むことになるんですけども。
こんな強引なことは柔らかいファルカタだからできることですね。
ボンドがしっかりきいていれば釘は無きゃ無くてもくっつきますけども、交互に釘が入っていると安定した棚板になるっちゃあなります。
下側から斜め上に釘。下から覗き込まないとわからない感じになってます。
ブリキ感に小さな取手をつける
棚ができたら、セリアのブリキ缶の方にも手を加えておきましょう。
用意するのは、手でフックを曲げられるコードフック。ダイソーに売ってます。もちろんホームセンターのケーブル留める物を置いてるようなところにもあります。
コードフックはフックの向きを内向きにして使います。両面テープ側にフックがくる形に手でクイッと曲げます。
そしてひっくり返して、ブリキ缶の内側に両面テープをつければOK。取手の角度はお好みで調節を。
完成後の形
というわけで、小さなラックの完成です。こんな小さな取手でも、ついているとそれなりに引き出しやすくなります。ないよりはいい。
これがベストかどうかはともかく、この形だと一応ロゴも見えたままではあります。
筒抜けのラックなので、後ろ側も表側と同様。取手がないとこうなるってことです。
壁付けにして使ってます。
キッチンカウンターなどに置いて両側から引き出せる形にするのもアリかも。
今回はブリキ缶が出し入れしやすいように、少しゆとりあるサイズで作ったんですけども、もう1~2cm幅を狭めて作ったほうがより引き出しっぽく使えそうな気がします。
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