全てホームセンターで買える材料で、とても無難なダイニングテーブルを作りました。どんな具合に作っていったのかという話です。
3000円くらいでまあまあ機能的なテーブル
材料は他の家具の分も踏まえて購入しているので、少し安く上がっているっていうのはありますが、塗装代は別途で3000円程度で出来上がっているテーブルです。
高さは70~71cmくらいがテーブルやデスクの一般的な高さなので、それにあわせてサイズを決めました。
ポイントは天板が2枚構造になってるところ。シンプルに作りやすいからっていうのもあったんですが、天板が分割できるとテーブルクロスを敷いた時に内側へ織り込んで使うこともできます。クロスの端っこがピラピラしない形で使えるっていうね。
やろうと思えばコタツのヒーターを裏に取り付けて毛布などをかけて使うこともできます。(それをやるなら塗料はもうちょっと考えないとですけど・・)
バラせる形で。
とにかく脚の付け方をどうしようか迷ったんですよね。
リビングとは別室でDIY作業をやってるんですが、脚をガチガチに固定してしまうと丈夫になるけど、そもそも部屋を通り抜けられなくなるんですよ・・。
間口650mmの扉を高さ710×幅760×奥行き760mmのテーブルをどうやって通り抜けるのかと。
何度も引っ越しを経験してるから言えることなのですが、特に引っ越しの際は家具はバラせないとたいへん困るのです。
そういうわけで脚は幕板から簡単に取り外せるように取り付けました。これでグラつかないかは、長年使ってみないとなんとも言えないんですけど、歪むようなら金具を後から付け足してもいいし、ビスをもっと打ち込んでおけばなんとかなるんじゃないかね、というわけです。
そりゃまあデザインに好みはあるかと思いますが、3000円でテーブルができるならアリじゃないでしょうか。安いテーブルにありがちな軟弱な作りでもないですし、使い勝手が悪ければ自分でなんとかできるので、こういう形もいいんじゃないかなあと。
ちなみにトリマーや電動ノコギリは私は持っておりません。また、価格は少しでも抑えたかったので金具も使っていません。なので、ビス打ちだけでなんとかしているテーブルとなっています。
材料について
針葉樹合板について
天板の下地みたいな位置づけでもあり、強度を出すために合板を使っています。
針葉樹合板はコンパネとかの方ではなく、内装でも使えるフォースター(F☆☆☆☆) のものを使います。
F☆☆☆☆(Fフォースター)は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務づけられている、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。
F☆☆☆☆(フォースター) 壁紙用語集 東リ株式会社
ホルムアルデヒドの放散量が一番少ない区分で位置づけられているのがフォースターです。☆4つが最高等級で☆5つというのはありません。
☆2つとかという表記のものもありますが、その場合は使用制限があります。外で使うものならそれほど気にしなくてもいいのかもしれませんが・・、建材については体質的なこともありますし、特にペットやお子さんのいる室内で使うものであれば気にしたいところ。
910×1820mm(3尺×6尺)で1000円くらいで買えます。
パイン集成材について
天板に使っています。
今回は他にも棚板で使う予定があったので、そっちの材料取りも計算してこっちも910×1820mm(3尺×6尺)で買いました。さすがにそれくらい大きいと5000円くらいしちゃうんですけど、トータルで他の家具も作ることを思えば安上がりではあります。
カットは木取図を持っていってホームセンターでお願いしました。
ワンバイ材とツーバイ材について
補強と幕板に使っているのが1×4材。 脚に使っているのが2×4材です。
幕板はなくても天板に既製品の脚でもつければテーブルはできますが、脚買っちゃうとずっとそれを使う羽目になりますし・・。後でやっぱり座卓程度の高さでいいや・・となったとき、簡単にカットはできないのもきついので、どう加工しても痛手にならない材料を採用しました。
多分、またいろいろ作り直したくなってくるんじゃないかなあと。
脚については本当はバランスの良い見た目を目指して、45mm角の赤松材にしようかなーとか考えてたんですが、同じ長さでも2×4材と2倍も値段が違ったので今回はやめました・・。
必要な材料のサイズ
というわけで購入している材は、1×4材と2×4材。
- 1×4材→12ft(3650mm)
- 1×4材→6ft(1820mm)
- 2×4材→10ft(3050mm)
これだけあれば、脚と幕板と補強の隅木は足ります。
木取は図の通り。
あとは、適度な大きさの2枚の板があればいいというわけです。
- 12mm針葉樹合板 760×760mm…1枚
- 18mmパイン集成材 760×760mm…1枚
準備
材料をカットしてきたら、使う材料は全部表面をヤスリがけしてならします。
粉も舞うし、骨が折れる作業なんですけどね・・。しかしこれはやっておいたほうが後々公開しません。
服の繊維引っ掛けて穴開けたくないですし、拭き掃除のしやすさも違いますし。特に針葉樹合板は、目が粗くトゲが刺さりやすいので丁寧に処理しないと怪我しちゃいます。
割れや節の部分はパテで埋めて補修しておきます。木口もしっかりヤスリがけ。
組立
下準備が終わればあとは組み上げていくだけ。組立イメージは以下の図面の通りです。
組立はしっかり墨付けをしておけば、難しいことはありません。
幕板を先に作る
先に幕板を組んでいきます。それといって難しいことはないんですが・・・
あえていうなら、幕板のつなぎの板は真ん中にくるように真ん中に墨線をいれておく・・とか。
角を組む時は5mmくらいずらしてつけています。
キッチリ角につけてもいいんですけど、ギリギリだと材が割れやすいですし、少しずらしてつけたほうが強度が出るからです。
どうしてもそうすべきってことでもないと思いますけど・・、なんとなく。
脚をつける
脚は逆さの状態にして取り付けているんですが、この時少しだけ天板から浮くような形で取り付けます。ほんの少し余裕を設けて取り付けておくと、脚のバランスが悪くても調整ができるようになるので。脚部分が出っ張ると天板までも歪むことになるので、それを少しでも避けるための取付方でもあります。
ちょうど3mmくらいの厚さのベニヤ合板があったのでそれを挟んで持ち上げた状態で幕板に脚を取り付けています。
脚は4本一気につけないで3本つけて正位置にし、バランスを見てから4本目を取り付けます。
天板の取付方
幕板部分に天板の合板を固定します。2×4材を目安に取り付け位置を考えているので、端材の2×4材を置きながら位置調整ができるようになっています。
天板側からビスを留める位置がよくわからない時は、マスキングテープを使って目印にすると狙いがズレません。
天板2重構造部分の作り
下地になる合板と表に見えている集成材がズレない仕組みを作ります。
重なる2枚の板がズレないようにするために「木ダボ」を使います。
正方形のテーブルなので穴あけの位置は4隅とも同じ位置。ここも2×4材の38mmの位置にしています。ツーバイフォー定規がそのまま使えるので、そうしたっていうだけの話なんですが・・。
板の厚み半分くらいまで穴あけしたらガイドでマーキングして、集成材を重ねて印付けすれば同じ位置に穴あけ完了です。正方形でちゃんと測って穴あけすれば、上にある天板はどう回して入れてもどこでも入るようになります。
補強について
最初は幕板に天板と脚を取り付けただけでどうなるかなーとやってみてたんですが、やっぱりちょっと不安だったので、もう一箇所補強を入れることにしました。
隅木(すみき)というものを取り付けました。なんてことはないです。角を斜めにカットした1×4材を二等辺三角形になるように配置。これを入れるとだいぶ安定感出てきます。
更に、脚にも補強として橋渡しするように材を入れたほうがよいのではないかと迷ったんですが、それをつけると足元が邪魔になるのが嫌なので辞めました。
塗装
塗装は一旦組み上げたものをバラしてから行っています。部屋も狭いのでその方がきれいに塗れるし・・というわけで。
針葉樹合板だけは水性ペイントでベタ塗りし、木口の処理は水性ウレタンニスで固めるように塗装してます。その他は、オールドウッドワックスを塗っただけです。
テーブルの天板は水拭きしたいからワックスじゃないほうがいいのは分かってたんですが、高耐久のウレタンニスを塗るのも大変なんですよね・・。乾燥時間もかかるし、重ね塗りもあるし・・ね。とりあえずならこれでもいいかとこのまま使ってます。ワックスはこまめにウエスで重ね塗りしておけば、結構大丈夫なんで。
あとは、足裏に傷防止のフェルトシールを貼りました。100均のをカットして使ってます。
コメント