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【DIYで便利な部品】Labrico(ラブリコ)について

材料と工具

壁や天井に穴あけなしで使えるアジャスター。Labrico(ラブリコ)について。

私も各部屋に設置して使用中なのですが、どんな種類があるのか、どういった使い方をするといいのかをお話します。

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Labrico(ラブリコ)とは

ラブリコとは、2×4材や1×4材、丸棒などの規格が決まった材料を併用した上で使えるアジャスターやパーツのブランドです。

公式Web ラブリコ – LABRICO│平安伸銅工業株式会社

ラブリコのいう名の「アジャスター」を使えば、大きな突っ張り棒みたいなものが作れます。壁や天井に穴あけせずとも柱を作ることができるので、賃貸住宅でも設置ができるという大変便利な道具です。

ラブリコを天井に突っ張らせた事例写真
こんな感じで壁に沿わせた柱を作れます

何事もやりすぎ注意ですが、ざっくりした使い分けとしては、

  • 強度が必要な箇所へ使う場合は、2×4材用
  • 軽量な棚として使うような場合は1×4材用

といった具合でパーツを選びます。

丈夫なものを作るなら、厚みがあった方が安定感が増す」、という考え方でよいかと。そこへ棚を設置していくならば、耐荷重というある程度の計算も必要になってくるのですが、無茶な設置さえしなければいろいろな使い方ができます。

また、ラブリコ以外にも別メーカーで似たような形式で設置できるアジャスターがあるのですが、それぞれ特徴が違います。設置箇所や自分のDIYスキルを見極めた上で、どのアジャスターを使うかを検討しましょう。

ラブリコの主な特徴

  • 取り付け時に必要な工具はプラスのドライバー。電動ドリルがあればなおよし。(アイアン製に限り)
  • 取付寸法や使用荷重に応じたラインナップが豊富。
  • 屋外用もあり。
  • 棚板を付ける場合は重心の位置に気をつける。
  • アジャスター具合は時々チェックを入れたほうがよい。
切削
(切る・削る)
切削しない方がいいです
穴あけ電動ドライバー・卓上ボール盤(木工用もしくは鉄工用のビットを使用), 桐・ピンバイス(ハンドドリル)(基本的に改造はおすすめしません)
接着素材に見合った接着剤を使用(基本的に改造はおすすめしません)
接合ビス, 釘, ネジ, 金具
塗装目的と好みの使い勝手に応じて塗料を選ぶ。下地材を付けたほうが塗装がはがれにくい。ただし劣化を早める可能性も否めず。経年劣化が見受けられたときは、買い替え推奨。

各種パーツが豊富

ラブリコは選べる部品がとても多いです。特に壁面収納を作る場合は安定性を重視したくなりますが、状況に応じて素材や形状を選べるんですよね。

部材に合わせたジョイント部品、簡単にスマートな棚板が設置できるような棚受け部品など豊富。

それでいてすっきりとしたデザイン性も兼ね備えています。DIY系の金具部品は武骨でゴツいイメージがありますが、とりあえずラブリコシリーズを使っておけば、見えていても違和感なく部屋に設置できるのは、なんと楽なことか。

気が付けば新しい商品が続々と追加されていますし、設置例も多いですよね。参考になる実例をみれば、自分の家ならどう使えるかを想像しやすいわけで、そういった面からも導入のハードルが低いのではないかと。

公式 DIYパーツ – 平安伸銅工業オンラインショップ

もちろんラブリコなしでも似たようなものは作れるのですが、デザイン性や丈夫さを併せ持つものを作り上げるというのは、至難の業です。

そういった側面はDIY初心者であればあるほど手に入れにくいものなので、お手軽パーツを活用をして、手軽にDIYを楽しめるのは有難いじゃないですか。

ぜひ、DIYの技量やご予算に応じて検討してみてください。

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Labrico(ラブリコ)の種類

ラブリコは年々商品が増えてきました。主な種類は以下のとおり。

王道は2×4材で取付可能なタイプ

高さ2750mmまで。柱1本あたりにつき20kgまで。

必要な2×4材の長さは、天井の高さ-95mm

歴史があるのはこの王道の2×4材を使うタイプです。天井がしっかりと固定されていることと、天井までの高さが設置可能範囲内であれば取り付けできます。

ラブリコ2×4(通常タイプ)の使用例

我が家ではラブリコは2×4材で使えるタイプの方を先に使っていました。

しかし、後から収納を作り替えたくなることもしばしば。

それでも穴あけなしでの設置を施しているので、部品をそのままに別の場所へ再利用するといった使い方で、材料を無駄なく使っていけるところがとてもいいのです。

実際に、最初はキッチンカウンターのところで使っていたものを柱の場所を付け替えてDIYの工具を収納するための壁面収納の箇所へ使い回しました。

数年このアジャスターを使ってますが、今のところ目立った劣化は見受けられてはいないのでまだまだ使えそうではあります。

設置から5年は経過しても、問題なく使えています。

さすがに樹脂製は直射日光が当たるような場所では長持ちさせるのが難しいと思いますが、普通の室内で使っている分には数年で使えなくなるということは1~2年で使えなくなるようなことはありません。

屋外使用OKな2×4タイプ

高さ2750mmまで。柱1本あたりにつき20kgまで。

必要な2×4材の長さは、天井の高さ-75mm

少しでも長く使用していきたいなら、屋外用のアイアン性を取り入れるとよいでしょう。

2×4材使用で40㎏まで使える強力タイプ

高さ2750mmまで。柱1本あたりにつき40kgまで。
必要な2×4材の長さは、天井の高さ-120mm

耐荷重を気にする場合は、協力タイプを。

強力タイプは、取付高さは2750mmまでと変わりませんが、柱1本あたりにつき40kgまで使えるタイプです。モニター系はもちろん、テレビや自転車などの重量が嵩みそうなものの取付を考える際は、強力タイプを使用することになるでしょう。

丸棒タイプ(直径30mmの丸棒を使用)

高さ2750mmまで。支柱1本あたりにつき、縦に突っ張る場合は8kgまで。横に突っ張る場合は5kgまで。
必要な丸棒の長さは、天井の高さ-68mm。横に突っ張る場合は幅-68mm

直径30mmの丸棒でも使えるシリーズもあります。

丸棒なら見た目がスッキリ。

我が家も別メーカーのですが、パイプを使った突っ張り式のラックを活用しています。洗濯物を干すスペースを手軽に作れるのが、よきポイント。

1×4タイプ・樹脂製

縦方向への取付は1850mmまで。(使用荷重は柱1本に付き10kg。)横方向の場合は幅900mmまで。(使用荷重は1kgまで)

必要な1×4材の長さは、取り付ける長さ-50mm。(壁から25mm離して設置)

ラブリコのシリーズの中には、2×4材の半分の厚さの1×4材で使えるタイプのものもあります。樹脂製と金属製のがあり、金属製は屋外でも使用できるタイプ。

樹脂製の方は縦横で取付可能となっていますが、取り付け向きによって耐荷重が変わってくるので注意。

樹脂製の方はハンドルを回すだけで設置完了という手軽さがたまりません。ただ、1×4材を使うだけあって流石に耐荷重は低めなので、使える場所は限られてきます。特に横方向で取付を考えるときは、乗せるものは十分に考慮しましょう。

1×4・金属製(アイアン)

取付寸法は高さ1850mmmまで。使用荷重は柱1本あたり10kgまで。
必要な1×4材の長さは、取り付ける高さ-75mm

ラブリコアイアンと呼ばれるものが屋外でも使える金属製です。

かなりしっかりとしたアジャスターで取り付けるタイプなので、突っ張り具合は自分で調整できます。

ラブリコ1×4(アイアン)の使用例

最近、キッチンカウンターにつけている棚を少し修正を加えました。その際に使用しているのがラブリコアイアンです。

部分的にちょい乗せできる収納がほしくて作りました。

ラブリコアイアンの取り付け方解説

ついてくる説明書がかなり丁寧にかかれているし、使っている方も多いので使用例を見れば取付に迷うことはないのではないかと思います。

大事なことは、設置場所をしっかり計測すること。そこに見合う長さの材料をちゃんと準備できれば、設置自体は一瞬で終わります。実践でやると以下のような流れになります。

柱にしている木材は1×4材。天井と床の高さ-75mmの長さで切りそろえておきます。

ラブリコを使う場合、1×4材を使っての取り付け寸法は高さ1850mmまで。

これ以上の高さの場所へ設置の際は、2×4材を使って2×4用の方のラブリコを用意する必要があります。2×4だとゴツくなるから嫌だというなら、30mmの丸棒タイプを検討しましょう。

柱は長ければ長いほど重くなっていきますし、1×4の厚さでは歪む確率も高くなります。よくわからない時はとにかく基準のサイズを守っての取付を。

素材は何でもいいですが、アイアンの場合はビスで固定する必要があるので、ネジがきく材料を選びましょう。一番安くて手に入りやすいのはSPFです。

適度な長さで1×4材が用意できていれば特に考えることはないのですが、一応説明しておきますと、

アジャストが効く高さは、58mm~80mmまでの幅があります。

つまり、80mm以上の隙間ができるようではしっかり取り付けができません。長ければカットすればいいですが、短いときに付け足すのは面倒なことになるのでご注意ください。

上部にはアジャスターを付属のネジで固定。別のネジを使っても設置そのものは問題ないですが、ついてくるネジは錆びにくい塗装がされていているようなので、付属のものを使う方が安定して使えると思います。

下部には付属のパッドを取り付けると、設置準備完了です。写真では安定感を出すために台座みたいなものをつけていますがわざわざそんな加工を加えなくても大丈夫です。

準備ができたら、垂直を保った状態でアジャストナットを回転させて突っ張らせます。

左に回すと、上下に開いていくイメージ。上下のネジが均等に見えるようにしながら適度な力で突っ張らせましょう。

工具なしでもある程度調整ができるようになっていて、ちょい強めに抑えるまで調整を入れるにはドライバーなどの棒状のものを差し込んで回せるようになっています。一般的にはナットを締め上げて調整するのでプライヤーやレンチが必要になるのですが、そういうのがなくても使えるのは便利です。

艶消し塗装もシブい。ボルトもよく回りますし、とてもしっかりしたアジャスターで気に入りました。

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手軽さがお勧めできるポイント

ラブリコのような専用アジャスターは、ひとつの部品としては少々高くつきます。なので材料費を節約して、自作アジャスターで壁面を作ったパターンもあるのですが、自作は道具も時間も必要なのでそれはそれで面倒でした。

そう考えると専用のものは、やっぱりいい。

取り付けは一瞬で、何よりも加工に時間が取られないのは体力を消耗しません。手狭な部屋で作業するって限界がありますし。

ちなみに、アジャスターを使って設置した箇所は時々緩んでないかチェック入れる必要はあります。設置してしまえば放置しがちですけど、万一緩んでいると何かの拍子に倒れてきても危なすぎます。

そこだけは気を遣ってご利用ください。

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