2×4材を柱のように突っ張れる「ラブリコ」を使って棚を作りましたので設置の流れを書きます。
人様に見せられるようなオシャレさがなく恐縮なんですが、こんな風に既存のキッチンカウンターに棚をつけました。
余ってた端材(2×4材と1×4材)を使ってラブリコで固定してます。
「ラブリコ」とは。
その前に「ラブリコ」について少し。
ラブリコとは、2×4や1×4材を使って突っ張り式の柱を作れる器具です。
例えば柱を2本立てて、間に棚板を渡すと壁に穴をあけずとも壁面収納を作れたりします。
倒れてこないように設置の仕方を考えなければいけませんが、設置の際はどこにも穴をあける必要がありません。
このような突っ張り式の柱がつけられると、市販の棚では作れないようなオリジナルな収納場所を確保できるのが最大のメリットでしょうか。
似たようなものに「ディアウォール」や「ウォリストの突っ張りジャッキ」というものがありますが、どれもそれぞれに特徴があります。
ラブリコ2×4アジャスターの使い方。
今回使っているものは、ラブリコの2×4アジャスターです。
1箱に柱1本分の上下セットが入っています。
ジャッキがついている方が上キャップ、単純に四角い方が下キャップ。
用意する2×4材は取り付ける場所の高さから95mm短い物を準備します。
アジャスターは突っ張る場所に傷がつきにくいように滑り止めとクッションを兼ねたパットがついています。
アジャスターの裏側はこんなです。ここに2×4材をピッタリ差し込むわけですが、本当にキャップって感じ。いたってシンプルな形ですね。
ツーバイ材にアジャスターをとりつけたら、ワッシャー、バネの順番を確認しながらジャッキ部分をセット。
ジャッキになっている天キャップははずれやすいので、押さえながら設置場所へ持っていきます。
突っ張る前に、ネジを回して上キャップと天キャップの隙間を最小の32mmに狭めます。
この状態から最大50mmまでジャッキを上げることができます。調節ねじを調整して適度な締め付けを具合で2×4材を突っ張って固定するという仕組みです。
締め付け具合は突っ張った柱を少し揺らしてみて、ずれてこなければ大丈夫です。
設置の際は遠目からも見てみながら、柱が垂直になっているか十分に確認しましょう。
設置の際はドライバーなどの工具は必要ありません。ちょっと汗かくのは木材の垂直を見ながら調節ネジで固定するところくらいでしょうか。
既存のキッチンカウンターに棚をプラス。
というわけで、実際にラブリコ使った棚を作る様子に戻ります。
先に棚部分を作ってしまうところから。
柱になる2×4材と棚板にする1×4材は設置場所に合わせてカットし、塗装をしてしまいます。
塗装はいつやってもいいんですけど、組み立ての前にやってしまうと塗料が垂れてくる心配も減らせますし、塗りやすいのでムラができにくいですからね。
そんなわけで先にやってしまおうというわけです。
ただし、接合にボンドを使う場合は接着面にワックスなどがついていると粘着力が落ちてしまうこともあります。
接合面には塗料をつけない配慮をするといいかもしれませんけども、そうするなら組み立てたら二度とバラさないことが前提でしょうかね。
今回の棚づくりは、気が変われば外してしまうことを考慮しているので、接合は「長めのビス」のみで作っています。
なので、塗装は気にせず木材前面に塗ってしまいました。
棚板は、薄く木目が目立つ程度でよかったのでターナーのアンティークワックス(ラスティックパイン)に。
柱部分は水性オイルステインを重ね塗りして濃い目の色合いにしました。チェスナットとオークを重ねた上に乾いたらアンティークワックスを塗っておきました。
ステインだけでなくワックスも塗ると撥水効果でるので。
色を塗ってしまったら、組立は好みの高さに棚板を突き付けてビスで留めるだけです。
コーナークランプを買ってからこういうのがすごく楽になりました。ほんと買ってよかった。
念のため下穴をあけてから、
65mmのビスで固定。
2×4に1×4を使うとこれくらいビスが入っていくイメージです。
これくらいの長さだとインパクトドライバーでないとちょっと厳しいですね。
そこそこパワーのあるドリルドライバーでもがんばればいけるんですが、その場合は下穴を深く入れる必要があります。
そうして棚の形が完成。
そしてラブリコをつけて、
所定の場所へ突っ張れば完了です。調節ネジは締めすぎず緩すぎず。時計回りで締め込んでいきます。
棚がついていない状態から、
棚がついた状態へ。
こういうのつけると雑然としがちなので、しばらくつけようかどうしようか迷ったんですけども、作ってみるとキッチンでも居間でも使うものを置いておけるので、やっぱり作ってよかったです。
しかしこうして写真を撮ってみると、棚が云々よりも電子レンジとか置いてるラックをもう少しなんとかしないといかんなあと考えさせられますな・・・。
通常棚板を付ける時はボンドも併用して固定しますけども、また気が変わってバラしそうだなあということでそこまでガッチリ固定していません。
木材もラブリコもバラして再利用できる形にしてあります。それでも崩れないしっかりした棚が作れているのは感動的。
こんな感じで一時利用でも便利に棚をつかうことができるのが、ラブリコなどの突っ張れる道具を使って作る良さですね。
市販の棚ではこういうことをやるのは難しいので。
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