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ほぼ1×4材だけで作る収納棚。前に作ったラックを直してもっと使いやすいオープンラックに。

収納棚

以前作った物のひとつに「1×4材」と「すのこ」を使って作ったカウンター収納棚があったんですが、この度作り直しました。

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カウンター前収納棚の過去と現在

▼ 【以前】 第1形態。棚板に押入れすのこを使用。

この時はまだDIYをやるための道具もあまり持っていませんでしたし、極力材料費も抑えて作るのが目的だったので、ホームセンターで2枚組500円くらいのスノコを棚板に活かしてなんとか形に仕上げました。
これでも使えないことはなかったんですけど、使い続けていると直したくなってくるもので、気分が向いているうちに部分的に変更することにしました。

▼ 【現在】 第2形態。今回は棚板をワンバイ材で作り直し。一旦完成した物を壊して組みなおしたのであります。

よく見ると左右の棚板の高さが違うのが気になりますけども、そこは置いといてくださいな。最初の頃に作った物なのでいろいろ不具合が多いのです。

数年ぶりの作り直し。ここに棚を作る時点で、作り直しの可能性ありと予想していたので、塗装はせず、ボンドも使わずに作っていました。なので今回の修正は簡単にできました。

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棚板にスノコを使うデメリットとメリット。

棚を作る時は「その棚に何を載せて使うのか、どう使いたいのか」が一番のポイントになります。

以前は自前で作れば安く収納部分を増やせる・・・という感覚だけで、材料代を計算して棚になる部分を「すのこ」で節約していたんですけども、使ってみると微妙に使い勝手が悪い。

あんまり動かさないような場所で使うなら棚板は何でもよさげなんですけど、しかし日常で頻繁に物を出し入れするような場所は、少しでも引っ掛かりがない作りの方がいいなと感じました。

すのこを使うデメリット

棚づくりに「すのこ」を使うデメリットとして、独自のスキマも気になりますけども、下駄部分も微妙に邪魔なのですよ。
作る時に棚板の高さにもう少し余裕を持たせればよかったのかもしれませんが、棚に箱を置いて引き出し感覚で使うとなると、上部に出っ張った下駄に引っかかってもどかしさが募るのです。

あんまり上の方に空間があいているとゴミが溜まるからなあ・・・と、当時はキッチリ図って棚板を設置する高さを決めたんですけども、実際使ってみると、そんなことより引き出しやすさの方が重要だわ、となったわけです。

すのこを使うメリット

でも「すのこ」を使うメリットだって確かにあるんですよ。
材料代が安いってことと、軽くて柔らかい木質なので初心者でもカットがしやすく設置しやすいということですよね。むしろ下駄があるから棚にしやすい。ほんとに時間もかからずにパパッと組み立てていけるのがスノコで作る棚なのであります。

そこらへんのメリットやデメリットを踏まえて、そして使う場所によって棚づくりに使う材料は使い分けた方がいいということですね。

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今度は棚板に1×4材を選ぶ理由。

今ならもう少しまともに作ることができるくらいにはなったので、新しく材料を揃えて全て作り直そうかとも考えました。しかしある材料を活かさないのももったいないなという気持ちもあり。

ちゃんとした棚板をつけるなら、パイン集成材がサイズも豊富で手に入りやすくて無難です。しかし、歪みが少なくきれいな板材ゆえに少々お値段も高くなります。

なんかへたっぴな棚を作り直すだけなのに、棚板だけいい材料使うってどうなのよ・・・どうせ高い材料を使うなら最初から材料を選びなおして作り直したいわ・・・、そんな気持ちが優先しましてですね。

この中度半端なラックを直すならせいぜい超安上がりな1×4材でいいかな・・・ということになりました。

1×4材で作る棚板はこんな感じ

棚板に使った1×4材は、6フィート(1820mm)で250円くらいで買えるというSPFの木材です。(2022年現在は、ウッドショックの影響でだいぶ値上げされています・・)

ワンバイ材やツーバイ材のサイズ表を用意してます。詳しく書いていますので気になったら覗いてみてください。

ホームセンターで安く買える1×4材は加工された集成材や合板と違って、木も柔らかめでカットもしやすいです。しかしいかんせん無垢材でもあるので、割れや反りが多く、加工に気を使うという難点はあるんですけども、お店で少しでも状態のいいものを選んで買ってくれば、ちゃんと使える物ができあがります。

こういった具合に1×4材を3枚板継ぎすれば、ちょっと大きな板に生まれ変わるんですね。これを棚板として使うことを考えました。

作ったサイズは、

●1×4材 6フィート(1820mm)1本使用

作った板→約〈奥行〉267mm×〈幅〉500mm×〈厚さ〉×19mmが1枚

これが今回作った棚板のサイズです。

当時はお値段的には6フィート1本で250円くらいで、このサイズが約250円で手に入る計算になっていましたが、2022年時点ではそうもいかないのがつらいのですが。

それで約270mmの奥行きで600mmの横幅が一枚作れるというわけです。

これくらいの厚みのある大きな板をそんな値段で普通は買えません。もちろん板継ぎの手間はあるのでめんどくささはありますけど、金額的にはお得っちゃあお得です。

▼板継ぎは過去に何度もやっているのでもう慣れっこ。作り方はどれもほぼ一緒。

こんな感じで板継ぎを頑張って1×4材で棚板を6枚作成。(全部で1500円ほどで用意できた計算になりますね。)

もし板継ぎをやって多少の歪みや隙間ができてしまっても、場合によってはカンナやサンダーで表面を削ってなだらかにする・・という手もあるんですが、そこまで工具を揃えるのも結構大変なので、多少曲がっていても「味」と捉えて許容してしまう潔さも時には必要でしょう。

また、「ウォリスト」という金具を使えば、ダボ継ぎの道具を買わなくても1×4材を板継ぎできます。

ウォリストなら木ダボを使うよりは圧倒的に簡単に棚板づくりができます。金具なので強度もでます。そこまでお金をケチらないのであれば「ウォリスト」を使うのもオススメ。

普通にI字の金具で連結させてもいいんですけどね。

いづれにせよ、できるだけ木材が乾燥した状態で圧着させないと、使っているうちに微妙にスキマができてしまうことがあります。まあ、使う木材によって当たり外れがあるので、確実なことってないのかなあと思って私はやってます。

もし、1ミリの隙間も許せぬ・・という性格でしたら、歪みの少ないシナランバー合板をホームセンターでカットしてもらって使われるのがよろしいかと思います・・。一番てっとり早いです。

棚を作り直すにあたって気を付けたいところ。

棚板の付け方

前は強度をつけるために棚受けに1×1材を付けていたんですけども、今度はもう少し厚みのある板を棚板にするので直接イモ付けすることにしました。本や大きな家電などの重い物を載せるにはイモ付けでは心もとないですが、ちょっとした小物類を置く程度なら耐えられます。

ただし、使うビスは長めがいいんじゃないかなと思ってます。私は55mmのスリムビスを使いました。

収納するモノを考える

先に何を入れたいかを決めてから棚作りしましょう。それによって作り方は変わってきます。

参考までに我が家で置いているものをあげますと・・・、

一番上の棚には炊飯器やらコーヒーメーカー、湯沸かしポッド。ここだけはちょっと荷重がかかるなあと思いまして、「棚受け」もつけたままに。もっとスリムにするなら金折金具を使った方がスッキリします。

その他、下の段に並んでいる木箱の中には、向かって右側にはコーヒーやお茶、紅茶などの飲み物のストック類、あとは紙ナプキン、フィルター、砂糖、ミルク、はちみつ・・・などなど、そういう軽い物がここには入ってます。左側には薬箱、ポケットティッシュ、マスク、熱さまシート・・・などなど、主に普段使う生活用品がちらほら。

こんな感じで重さは気にしなくていい棚なので、強度にこだわらずに接合しています。本当は打ち込むビスは材に対して2箇所ほしいところなんですが、まあこの程度の収納の中身なら間に合ってますね。

またこの棚(シェルフ)には通気性を考えてスノコを使って背板をつけています。背板にはベニヤとかそういうのでもいいんですけども、あると無いとでは強度が全く違ってきますからね。
もし背板なしで作るなら、ハカマや筋交いを入れるなどの工夫はした方がよいでしょう。

歪みの心配はないか?

脚に1×4材を使うとグニャグニャと歪みやすいシェルフができあがりそうなんですが、そこは棚数を増やしたり、背板をつけることで維持できてます。

しかし入れる中身が軽量である、ということ前提です。重量がかさむ本棚やテレビ台ではこういう作り方しないほうがいいんじゃないかなー・・。なんとなく。

自分で作った棚だから好きなことができる

サイドには電源タップを設置する場所をくっつけています。これは端材で作ったもの。すのこの切れっ端で。

両サイドの脚みたいになっているところも1×4材を使っています。オープンラックみたいにした方が圧迫感なくていいかなこうしました。

最初からほぼ1×4材で作る棚を最初から作る場合の材料。

随分前に作ったラックなのでどうやって組み立てたのか順番とかは忘れたのですが、このラックをイチから作るとすれば以下の材料で作ることができます。

サイズ〈幅〉540×〈高さ〉750×〈奥行〉300mmのラックが2個分の材料
  • 側板・・・SPF 1×4材(6フィート4本)
  • 棚板・・・SPF 1×4材(8本)
  • 裏板・・・押入れすのこ(330×750×30mm 2枚)
  • 使用ビス・・・スリムビス(3.8×55mm)/コーススレッド(25mm)

上記の材料でこんなのが出来上がります、と。

ビスなどの細かい材料と塗装の料金はさておき、1×4材とスノコだけの材料代で約3000円~3500円程度で作れました。

安くて運びやすいから6フィートで購入しましたけども、お店でカットしてくれるならもっと長い木材を買ってもいいですね。

ほぼ1×4材だけで作る棚自体はそんなにお金はかからないんですけども、これに塗装もするとなると、新しく塗料を買うなら数千円プラスされます。

しかし普段使っている時はあんまり気にならないんですけど、こうして写真を撮って客観視するとにじみ出る生活感がありますね・・。物が多すぎるんでしょうか。こういう見た目もスッキリさせられたらカッコイイのにと思うのですが、まあ、しゃあない。

その後の変化

実はその後、第3形態としてこのように生まれ変わりました。

収納する中身の見直しも図りつつ、なんとかここまで・・。

まだやりたいことが残っていてこれで完成というわけではないんですが、最終形態まで挑戦していこうと思います。

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