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長く使える丈夫な本棚の作り方。材料の調達から塗装までの工程まとめ。

収納棚

幅60×高さ100×奥行27㎝の本棚づくりの一連の作業をまとめました。
木取図や設計図などもフリーで公開していますので、よければお使いください。

作った本棚とかかった費用

本棚のサイズ

幅600×高さ1000×奥行270mm

使っている材料
  • 使用木材・・・1×4材(6フィート・6本)
  • パイン集成材(600×250×18mm・4枚)
  • シナベニヤ(910×600×40mm・1枚)
  • 三角棒(10×900mm・2本)
  • その他使用金具・・・ユニクロ特厚L字金具35mm(12個)
  • 使ったビス・木ダボ・・・スリムビス(3.8×55mm)/パネルピン(釘38mm)/木ダボΦ8
かかった費用
  • 材料代(組立まで。ビスや木ダボ、ボンドなどは除く)・・・6000円弱
  • 塗装(ハケ、やすり、ウエスなどは除く塗料代)・・・3000円程度

かかった金額は道具や備品はのぞいて、材料は仕入れる店舗によって多少の幅はありますが、塗装まで含めてトータル8000円~9000円くらいかかります。
今回は裏板に使っているベニヤ板がちょっと厚みのあるものにしたので、もっと薄いものを選んだりすればもっと安くできるかもしれません。

水性ウレタンニスの塗装まで含めると結構かかります。
でもちゃんと塗装すると、ゴミも傷もつきにくく、水もはじいてくれるます。長い間の使いやすさを求めるなら、時間はかかっても丁寧な塗装をするにこしたことはありません。

本棚づくりに取り掛かる前に考えたいこと

本棚が欲しくなったら、どんなものを作りたいかを考えると思います。材料調達の前に考えるべきポイントは以下の項目です。

作る前に固めたいイメージ
  1. 設置場所はどこにするのか。
  2. 中に入れるものは何か。どれだけの量のものを入れたいのか。
  3. 棚は可変式か固定式か。
  4. 後から増やす可能性はあるのか。

大きな家具は一度作ってしまうと、処分や作り直しが非常に面倒です。最初の段階で十分に練って、できるだけ修正の必要が出ないように頑張りたいところです。

オリジナルサイズの本棚が欲しくなった時に最初に考えること。

適切な材料の決め方

形がイメージできたら、次はどんな材料で作るのが一番いいのかを考えてみましょう。

重量が嵩む本を収納するための本棚作りで考えたいことは以下のことです。

材料選びの際に考えたいポイント
  1. 厚さはどれくらい必要か
  2. 木材の種類はどれがいいのか
  3. どれくらいの加工が必要か
  4. どこから入手するのか

以下に本棚づくりをする際にオススメな木材をまとめましたので、参考にしてみてください。

重さに耐えられる本棚に使うおすすめの木材。

値段で決めるその前に、少しだけ知識をつけてからホームセンターをのぞいてみてほしいです。実際の木の質感や厚みを見ることで、イメージがつかみやすくなります。自分のできる範囲で、慌てずに材料を決めていきましょう。

強度の上げ方を考える

見た目はシンプルな形をしている本棚ですが、いい加減に作ってしまうと使い物にならないものが出来上がります。歪んだ本棚が出来上がってしまうと耐荷重は落ちますし、ひどいときはある日突然崩壊してしまうこともありえます。

そんな危険なことに遭遇しないためにも、丈夫なものを作る方法も参考にしてみてください。

棚板の固定方法はどうすれば丈夫なものが出来るのか。

頭の整理と失敗を減らすための設計図

作りたいイメージだけ膨らませて何も書き出さずに、いきなり材料を買ってきて作り始めるのは失敗のもとです。
専門的なことはしなくてもいいので、簡単でもいいから描いてイメージを形にしてみましょう。ちゃんと書き出して考えることで見えてくるものがあります。
そうすれば失敗の被害を最小に食い止めることができるはず。

幅60㎝本棚の設計図を書いてみるまでの流れ。

上記の設計図は自由にダウンロードし、加工して使ってもらってもかまいません。

材料費節約ポイント

使う板材は、全て同じ材料であることが作る方法としてもてっとり早いのですが、一部だけ自分で接合して作った材料を使う・・という方法で、少し節約することもできます。

ワンバイ材をつなげて大きな板に。木ダボを使った板継ぎのやり方。

正確なものをつくるならワンバイ材を板継ぎしたものを使う・・・という選択肢はおすすめできないのですが、あえて歪みのある感じが手作り感という「味」にもつながる・・といった前向きなとらえ方もできます。

なんといってもワンバイ材、安いですからね。板継ぎはなるべく価格を抑えて作りたい時の便利な方法なのです。

組立の際の注意ポイント

材料さえそろえば、組み立てはあっという間です。

ですが、簡単だと思って油断していると間違った場所に取り付けてしまうことがあります。

できあがってみたら棚板が曲がっていた・・とか、わりと悲しい。そうならないためにもしっかり墨付けをして、固定しながら組み立てていくことが重要です。

墨付けは面倒がらずに丁寧にやりましょう。

組立の際も手当たり次第くっつけていくのではなく、順番を決めて取り付けていくことで歪みを減らせます。

本棚を組み立てる順番。

面倒だけど、塗装はやりましょう

形ができあがってしまうとすぐにでも使いたくなってしまうものですが、そこはグッと抑えて仕上げの塗装作業も頑張りましょう。

塗装なしでも使えるんですけども、年越しで使っていると毛羽立ってきますし、中に収納しているものが傷ついたりしてしまいます。それに見た目。室内で無塗装のものがそこにポツンとあるのは案外目立ちます。

表面ツルツルの防汚加工をするなら、水性塗料に水性ウレタンニスを重ね塗りがやりやすいですが、メンテナンス性がいいのはワックスやオイル塗装です。お好みの風合いを選んでください。

塗料を選ぶ時に知っておきたい軽めの知識。

木目を活かした水性ステインを使った塗装は以下のページで詳しく書いています。

白い水性ステインを使ってみました。

水性ステインは着色がメインの塗料になるので、表面を保護するニスを使うことを推奨します。おすすめは塗膜の硬い水性ウレタンニス。

艶消しタイプの水性ウレタンニスを塗ってみました。

まとめ|きちんと作れば長く使える

紹介している白い本棚は私がDIYを始めた初期の方に作ったものです。5年経過している現在は収納する中身は微妙に変わっているのですが、本棚そのものは特に問題なく使えています。

当時よりも今のほうが確実にもっといい感じのものが作れる自信があるのですが、粗はあっても自由に使えるところが気に入っています。穴あけもできますし、これはこれで愛着がある。

トータルの制作日数はそれなりにかかっているのですが、とても良い経験になりました。

私のメモがこれから本棚を作ってみたいと思っている方へ、何かの参考になればと思います。

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