DIYでよく使っている材料のひとつ、「ベニヤ板」について。
主な特徴
「ベニヤ板」と「ベニヤ合板」について
薄い木の板を張り合わせて作られた板を「ベニヤ板」と言われることが多いですが、正式にはベニヤは薄い板のことで、何枚か張り合わせられていたらそれは「合板」という種別になります。なので本来は「ベニヤ合板」っていうのが正解です。
正式名称の話をすると、微妙にめんどくさいなー・・って気もしますが。でもDIYでいろんなものを作りたくなってくると、軽くでも特徴を知っておいたほうが材料選びが捗ることは確かです。
木は無垢材だと反ってしまうことがありますが、そこそこ厚みのある合板だとそういった心配をしなくていいところがいいですよね。正確性が必要な場所は合板を考慮してみるのもアリかと思います。
サイズの基準
厚みは、2.5、4、5.5、9、12、15、18、21、24、30mmあたりが主流ですが、お店によって置いている厚みとサイズは様々です。基本は1820×910mmのサブロクサイズがメインとなっていて、その半分、4分の1・・・といった具合にカットされた状態でも販売されています。
よほど大きなホームセンターでもなければ、全サイズ揃ってるなんてことはないので、自分が使いやすいお店に置いてあるサイズと種類を把握しておくとよいかと。もしくは取り寄せてもらうとか。お店でカットしてもらうとか。
ホームセンターでよく見かけるベニヤ合板
お店によって取り揃えている材料は違うんですが、とりあえず、私がよく使っている材料で各特徴を説明していこうと思います。これらのものなら、大抵のホームセンターで扱ってくれています。
シナ
見ての通り、シナの間に別の材料をサンドして接着された板がシナベニヤ合板です。シナベニヤ合板は、「シナ」という木が表面に施されています。表面が白っぽく、なめらかなのが特徴。
厚さが12mm以上になってくると「シナランバーコア合板」っていう、選択肢もでてきます。木口というか断面を見ればわかりますが、コアの方はファルカタ材がサンドされているので重量は軽め。価格も抑え気味ではあります。
ベニヤは薄い板を層にして加工された板なので、重量があるのはベニヤの方。強度があるのは、どっちなのかなあ・・?
シナベニヤは使っている接着剤によって水の耐性(湿度の強いか弱いか)も変わってくるので、使う場所によって良し悪しはあるかと思います。
私は引き出しづくりで正確性がほしい時は、シナベニヤ合板使ってます。他には見栄えが気になる棚作りの背板にも薄いシナベニヤ使ってます。
5.5mm程度までならカッターでカットできる手軽さが小箱づくりには重宝するんですよ。ステインやワックスの塗装もそこそこ木目が出ます。無垢材のような味のある無骨さは出ませんが。
表面が平らできれいなので、厚みがほしい時は自分で重ねて貼り付けてなんちゃって合板も作りやすいです。
ラワン
ラワンはベニヤ合板の中で最も安価な部類なんじゃないでしょうか・・?
実物を見ると分かりますが、ラワンの質感は表面が粗め。よく見て買ってこないと、虫食いの跡があったり、汚れも目立つ場合もあります。
厚みや製造ロットによって色味が全く変わってくるのも特徴。
見えない場所で使うか、表面をしっかりヤスリがけしてならしてから塗装を施すかなど、使い方を考えることにはなりますが、安価で買える板もそれはそれで魅力的ではあります。
薄いラワンは安く抑えたい時は使いますが、同じ厚さでもシナよりラワンの方が木割れを起こしやすいです。特に釘やビス止めの時は下穴必須。
こちらも厚さが12mm以上になってくると「ラワンランバーコア合板」っていうのがあります。真ん中に挟んでいるのはファルカタです。
似ている板について
OSBボードとMDFボード
ホームセンターのベニヤ合板を置いているコーナーには、OSBボードやMDFボードあたりもよく見かけます。
どちらも板であることには変わりないんですが、作られ方が違うので値段もだいぶ安いです。
密度が高く重量もあり丈夫なんですが、それなりに癖のある材料でもあります。使い所と自分の技量を考えて材料を選んでみてください。
化粧板について
表面にメラミンの加工が施されたもの、フィルムが貼られているもの、プリントされた模様付き、薄いツキ板が施されたものなどの化粧板も合板の一種であります。これらは塗装いらずで耐久性が強いというメリットがあります。使ってみたい憧れはあるものの、しかし高いんですよねえ・・。でも長い目でみて、防汚や耐水性を考える時は化粧板がいいのかも。あとはデザインの好みですね。
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