ゴミ箱といっても作り方は「箱」と一緒です。ちょっとした箱作りの参考になれば。
MDFボードで作る箱は必要な大きさの材料さえ用意できれば、あとはボンドで接着すればいいだけです。
しかしMDFボードを買ってきても、板をまっすぐにカットするのはコツがいります。カッターでサクッとカットできるわけではありません。
さらに接着といっても固まるまでずっと手で押さえているわけにもいきませんし、クギやビスがききにくいのでその辺が扱いにくいところではあります。
きれいに仕上げるにはそれなりの手間と道具が必要なのです。
というわけで、MDFボートを買ってきて「箱もの」を作るときに私はこんな風に作ってます、という話です。
▼MDFボードという材料について詳しく知りたい方はどうぞ。
出来上がったゴミ箱の材料。
材料は全て100均でそろえました。
●MDFボード(6㎜厚)※ダイソーで購入
400×300・・・2枚
400×200・・・1枚
●接着は木工用ボンドのみ
装飾はステッカー:※セリアで購入
●リクレイムドスティック風のウォールラインステッカー(6㎝×2.3m)・・・2本
作り方。
ダイソーには600×300のサイズも200円(税抜)で売っているのでそっちを使ってもいいんですが、大きい板ほどたくさんカットしなくれはいけなくなるので・・・
だいたいの形になればいいやっていう程度なら、最初から小さめのサイズの板を買ってきて組み立てることを考えてます。
手で正確にカットするのは意外と難しいし、大変だし、時間もかかって疲れるので、今回はチャチャっと作ってしまうべく、なるべく手間を省くように材料を買ってきました。
さすがに「引き出しを作る」・・・とかなると正確なカットができないと厳しいものがあるので・・・そういう場合はホームセンターで材料を買ってそのままお店でカットしてもらう方が確実かと思います。
スミつけ
買ってきたMDFボードはこのように墨付けし、カットします。
私はMDFボードを3枚使いましたけども、300×400のから底板をとっても、もちろん大丈夫です。
まっすぐ切るコツ
MDFボードは柔らかくカットがしやすいんですけども、まっすぐカットするにはコツがいります。
まず、カットする板はしっかり固定すること。
クランプを使ってカットする板を台と一緒に押さえてもいいですし、低めの台に板を乗せて、自分の体重をかける感じで板を押さえてもいいです。
ちょうどカットする時の目線で図を描いてみますと・・・
押さえる位置は、なるべくケガキ線の近くを支えます。少し大きめな板をカットするMDFボードの上に重ねると結構安定します。
薄い板をカットする時はのこぎりの使い方もポイント。
最初は刃をケガキ線に沿って寝かせ気味にしてノコギリを引き、切り込みをいれていきます。溝を作る感覚というんでしょうか。
刃はなるべく寝かせ気味で少しずつ切り進めていき、だんだん少し刃を立てるようにして切り進めていきます。あまり直角に近づけて立てすぎると板が浮いてしまって切りにくくなるので、薄い板ほどノコギリの刃は寝かせて切った方がうまくいきます。
ノコギリの角度は切っていると分かってくると思います。頃合いをみつつ、いい角度をみつけて、ケガキ線を見ながら切り進めていく。目線は今切っている刃先をみるんじゃなくて、これから切り進めていく先の線をみると曲がりにくいです。ノコくずで線が見えなくなるので都度吹き飛ばすなりして線が見えるようにしながらカットしましょう。
どうしても曲がってしまうという場合は、ソーガイドと角材を使ってカットを進めるという方法もあります。写真は「ソーガイドミニ」を使っているところなんですけども、銀色のパネルで抑えの角材の位置を決めてから、パネル部分にノコギリを差し込んでカットしていきます。
そしてカットが終わるとこんな感じの材料がそろいます。
接着
後は、接合部分にボンドを付けて接着していきます。
ボンドが乾ききらないとちゃんとくっつかないので、クランプを使って固定します。
箱作りはコーナークランプがあると大変便利です。
必要に応じて、F型クランプを使ったりしてボンドが乾くまで組み立てた箱の形が崩れないように保持しましょう。はみ出たボンドは乾く前に濡らした布でふき取っておくと接着部分がボコボコになりません。
底の部分はこんな感じで上げ底式に接着してます。こうしておくとその気になれば補強もしやすくなります。カットがうまくいかなくて隙間ができてしまう時は、細い角材でもMDFでもフチに沿わせて底に貼るといいですよ。
ボンドが乾いたらクランプを外して、形が完成です。
装飾
MDFは塗装するのが大変なので、ノリ付きのシートを貼って仕上げてしまうと楽です。
100均にリメイクシート(インテリアシート)が売っているので、それを貼ってしまうと超安上がりにできあがります。柄の善し悪しは好みによりますけども。
また、シートによってははがれやすいものもあるので、必要に応じて強力な両面テープも併用するとよいかと思います。
私は大きいサイズのシートは貼るのが大変なので、小物を装飾する時はテープ状の物を選んでます。
今回使ったのはセリアに売ってるウォールラインステッカー、リクレイムドスティック風です。これ、シールに適度な厚みがあってシワになりにくく貼りやすいんですよね。
リクレイムドスティック風だと継ぎ目も分かりにくくなるのでおすすめです。
底は見えないからいいかなと思って貼ってません。
余った材料でフタも作れます
箱状になっていればゴミ箱として機能するんですが、少し材料も余っていたのでゴミ袋が隠せるようにフタも作ってみました。
現状合わせでカットして組み立てていったので、どのように材料取りしたのか記録していなくて申し訳ないんですけども・・・
このようにゴミ袋をかぶせたら、
カポっとフタをかぶせる仕様となってます。
横から見るとこんなフォルム。もうちょっとスタイリッシュな方が好みだなあとか思いながらも、とりあえず洗面所において使ってます。
上手にカットさえできれば、MDFボードで箱を作ること自体はそんなに難しくないです。
クギやネジ止めは難しいのでオススメしませんけども、小物づくりには便利な材料ですよね。既製品でいいサイズが見つからない時はMDFボードで作ってみるのも悪くないですよ。
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