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100均スノコの安全な下駄の外し方(バラし方)

部品自作と修理

100円ショップで買えるスノコをできるだけきれいに解体するやり方を説明します。

100均の桐スノコは、柔らかく薄いです。ゆえに力加減を間違うと、バキバキに折れてしまうこともあります。せっかく材料費を抑えようと安いスノコを仕入れても、材料として成り立たなくては悲しすぎます。

ここの記事は、

100均スノコで叶うかも?!
  • 安く作りたい!
  • 手軽にDIYをやってみたい!
  • 見た目良くオシャレに仕上げてみたい!

こんな風に考えている方のための、第一歩として役に立つと思います。

ちなみに私のDIYはスノコから始まりました。あれから10年。

できる範囲で木材加工を行い、自分の使いやすい空間に近づけていく作業が楽しくて仕方ありません。未だに気が向けば100均のスノコを活用していますが、軟弱な桐スノコの解体に関してはかなり熟知しております。

必要な道具をそろえて、怪我をしないDIYにチャレンジしてみましょう。

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100均スノコのバラし方パターンを比較

スノコはそのままの形を活かして設置し、風通しをよくするというのが本来の使い方ですが、サイズの決まった既製品を使うということは弊害もあります。

サイズが合わない、隙間の具合が気に入らないなど、そういう不満が湧いてしまうこともある。特に100円ショップのスノコはその安さでつい手に取ってしまうわけですが、いざ使ってみると微妙に使いにくい・・ということはよくあることです。

そこでDIY。

一度バラして「その材料を活かして」新しいものを作ってしまう。そうすると、安く購入してきたスノコの使い道の幅がどんどん広がっていきます。

スノコのバラし方はいろいろありますが、絶対的な正解はありません。自分が一番安定してやりやすいやり方で怪我のないようにやっていただく形で大丈夫です。

ですがいろんなやり方を試してきた中で個人的に一番オススメな方法がありますので、合わせて紹介していきますね。

【パターン1】力技で引き抜く

メリット道具がいらない。
デメリット接着剤がほとんどついていない箇所であれば簡単。
しかし頑丈についてしまっている箇所は無理をすると手を痛めてしまう。

できるだけ、グリップ力のあるグローブをつけて作業することをおすすめします。

事前準備もいらずに思いつきで解体できる最も手軽な方法です。握力のある方であれば、100均のスノコなど余裕で引きちぎれます。しかし素人が力任せに引っ張ると、指を挟めてしまったり、勢いで板が避けるように割れてしまうこともあります。

親指でグッと接合部分付近を押さえながら外していくと比較的キレイにはずれますが、量が多いと手を痛めます。ちょっとひねってみて、外れにくいなーと感じたら、別の方法に切り替えるのも一つの手です。

【パターン2】マイナスドライバーでグリグリ

メリットテコの原理であまり力がいらない。
デメリット柔らかい板なので傷つく。
接着剤がベッタリの箇所は、とてもやりにくい。

必要なもの:大きめサイズのマイナスドライバーと金槌

テコの原理で外す方法なので、ゲタと板の隙間にドライバーが入り込んでさえくれれば、あまり力を使わずに解体作業ができます。

金槌でノミを叩くようにドライバーのお尻をコンコンしてあげると入り込みやすいのですが、板を安定させる形を作って行ってほしいです。ズレ動くと金槌を指に直撃させてしまいます。金槌やノミの使い方がわかっていればいいのですが、割と危ないので私はやりません。

また、少々強引なやり方なので、下駄か板かどちらかに損傷を負う可能性が高いです。100均の桐すのこは柔らかい木質なので、適度なしなりがあって外しやすい時もありますが、接着剤がしっかりついている場合は、ちょっとやりにくい方法にはなります。

【パターン3】ペンチでゲタを引っ張る

メリット手軽に解体できる
デメリットペンチを用意しなくてはいけない。
接着剤がベッタリの箇所は、とてもやりにくい。ゲタは壊滅する。

「ラジオペンチ」がおすすめです。

どうせグリグリしながら解体するのであれば、ペンチを使う方法がおすすめです。

ゲタ部分を挟み込んで、板から引き離すように捻りながら動かします。接着剤がしっかりついてしまっているところはこの方法では難しいですが、簡単に外せることも多いです。

場合によっては、「真ん中のゲタだけを外す」といったことができるのがペンチの良さ。素手で解体するよりも安心して引っ張れます。まずはペンチのグリップ力に頼ってみましょう。

【パターン4】金槌でコンコンする(一番おすすめ)

メリット軽い力で誰でも板が外せる。
デメリット音が響いてしまう。場所を確保し、金槌を用意する必要がある。

金槌で叩く音が出るので、当たり障りのない時間帯と場所で行う必要がありますが、このやり方が一番安全にキレイに解体できます。しかもたくさん解体し続けても疲れにくいです。

  • 高さのある場所を作る
  • スノコの向きを見てしっかり固定
  • 金槌を用意

金槌は、木槌でもゴム製でもいけます。板に傷をつけたくない場合はゴム製がいいですが、普通の金槌でもそれほど大きく傷がつくほどではありません。100均で売っている小さめの金槌で大丈夫です。

叩きやすいように台を準備する場合は、しっかりスノコに体重をかけて抑え込みながら板を叩き落します。

作業台で行う場合は、端っこにスノコをクランプして完全固定した状態で叩き落とす。

そうするとめちゃくちゃ楽に気持ちよく板がスコンッと落ちてくれます。衝撃でスノコが跳ね返らないように、しっかり固定することが大事です。

賃貸住宅であれば建物に音や振動が響きにくくするために、衝撃を吸収する厚手の生地やゴムマットを挟むなどの準備をするのもいいでしょう。

そんなに渾身の力を込めなくても叩く位置さえ間違えなければ、外れてくれます。金槌を振り下ろすポイントは下駄と板の接合部分のすぐそば

大きな力は必要なく解体ができるので、量多くバラしたい時や、あまり力に自信のない方にもオススメなやり方です。

どうしてもゲタが外しにくい時は

稀にボンドが強力についている箇所に遭遇することがあります。そんなときは、下駄の側面を横向きに叩いてボンドを剥がすようにしてから、板部分を叩いてみましょう。

もしくは傷や損傷は覚悟の上で、下駄と板の間にノミやマイナスドライバーを入れ、少しこじ開けて隙間を作るようにしてから板を叩きます。

100均のスノコでそこまで強力なものに出会うのはレアケースですが、解体に苦戦した時はお試しください。

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解体後の処理について

飛び出ている「針」はこまめに抜く

くれぐれも怪我をしないように作業することが一番大切なことです。

板と下駄がうまく外れると、下駄か板のどちらかに「」が飛び出ているのが確認できます。

うっかりひっかけて怪我をしないように一枚外すごとにペンチやニッパーを使って引っこ抜いておきましょう。普通のペンチでも取れますが、先の細いラジオペンチの方が細い針をしっかり掴んで抜き取りやすいです。

木材として使うための下地加工

うまく外れても下駄の跡がどうしても残ってしまうのはやもえません。剥がし跡は、カッターやノミ、彫刻刀などで削り取るとキレイになります。

大きくえぐれてしまった箇所は、気にせず見立たない箇所で使うか、パテで埋めるしかないです。

パテを使うとステインなどの木目を出す塗料を使うと、ちょっと目立ってしまうんですよね。気になるならベタ塗りで回避するか、パテ無しで風合いを活かすかのどちらかしか選択肢はありません。

あまりに穴が大きくなってしまったものは使わないという手もありますが。

パテで穴を埋めてやすりがけをして整えた例。きれいに外れたゲタがボンドで圧着し、太めの角材にしています

スノコ板といえども、角を落として表面にヤスリがけを施すと、立派な木材として普通に使えるようになります。この処理を丁寧にやっておくと、100均のスノコで作ったとは思えない仕上がりにできます。

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まとめ

スノコを使ったDIYは思い通りに仕上げるにはクセがありますが、格安で凝った作りのDIYができるなんて、それもまた楽しいじゃないですか。失敗しても痛手になりにくいですし。

スノコはバラバラにするとまた別の形で再利用できます。100均に限らず、ホームセンターやニトリで買える桐の「押し入れスノコ」にも適用できるスノコのバラし方です。

上手にスノコを使ってDIYしてみたい時の参考にしてみてください。

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