杉はそこらじゅうの山々に生えていて、春先の花粉に悩まされるというあの針葉樹のひとつです。花粉はたまらないけど、杉の香りはすがすがしさを感じるいい香りですよね。比較的安価でよく普及している木材です。
杉材の木質
木目が濃く節もハッキリしているのが特徴。しかし切り出される場所によって、節の量も変わってきますし、木目の雰囲気も変わってくるのでお店で見て材料を選ぶ方がいいと思います。
木質は柔らかめなのでDIY初心者でも加工がしやすいです。
芯の部分は赤みを帯びていますが、耐久性に優れていて腐りにくいとされています。船の材料にも重宝されていたらしいですよ。
多く使われているもの。
産地によっては高級な材料とされているものもあります。
板張りの壁とか、柱とか、馴染みの深い木材。家具などをはじめ、建築、土木材などいろんな使い方をされています。
桶や樽、食器などにも使われています。
ちなみに秋田の郷土料理「きりたんぽ」は専用の杉の棒に半殺しにしたごはんをくっつけて焼いています。杉じゃないといい仕上がりにならないのですよ。
無垢材(原木から切り出し、カンナ掛けされた製材。年輪や材質が活きる。)の場合、乾燥具合によって反ったり縮んだりします。くるいが少ないのは集成材(無垢の角材や板材を木目を平行にして貼り合わせた木材。)の方です。
お店でよくみかけるサイズ
サイズはさまざま用意されていますが、お店によって置かれているサイズの品ぞろえは違います。
板類の厚さは、7、12、15、18、25、30mmあたりがホームセンターで見かける厚さ。長さは、600、910、1820mm・・・このあたりが多いでしょうか。
幅サイズは、30、45、60、90、100、200、250、300mm・・・・など、決まったサイズで用意されています。
杉荒材(すぎあらざい)について
厚さ12、15、24mmくらいで束になって安く売られている杉の板材があります。
ブレーナー加工(カンナ掛け)がされていないので、表面は粗くトゲが目立つ状態のものです。そのままで使うなら床材の下地や、屋根の下地に垂木の上に張ったりなど見えない場所で使うことが多いです。それが荒材です。
表面がサラッときれいな板材と比べると分かると思いますが、荒材の価格はかなり良心的。切りっぱなしで加工されていない分だけ安いというか。
どうしても見える場所で使う時は、自分で入念にカンナやヤスリをかけて表面を適度に整えてからカットや組立を行うことになります。しかし荒材は節も多め。よく選んで買わないと当たり外れがあります。
室内で使うのものを仕上げるなら、カンナやサンダーで表面を整える必要があります。もちろん、手作業でやすりがけしてもいいですが、結構疲れます・・。(経験者談)
杉荒材の使い方のコツ
乾燥も不十分なものが多い(多分未乾燥の状態)ので、買ってきてすぐに加工し始めると、しばらくしてから縮んでくるいができたりします。
なので買ってきたらすぐに使わず、しばらく部屋の隅にでも置いてしっかり乾燥させてから加工を始めるとよさげです。そうすると、完成後から数日経った時に変な隙間ができるのを防げます。
安く買ってきても手間がかかるのが荒材。
でも、うまく使うとそういうのも味わい深くなったりします。使ったらダメっていうことはないです。
加工方法
切削、穴あけなどは一般的な木工加工で大丈夫です。カットは木材の厚みや大きさに合わせた道具や刃を選びましょう。
接着、接合も一般的な木工加工でOKです。
塗装についてちょっと注意
杉材は、木芯側の赤みがかった部分よりも外側の白い部分が吸水性がよく、ステインを使うと色が濃い目に出ます。薄めて塗り重ねていく方が失敗しにくいと思います。
杉材を使ったDIY
杉材は主に木箱作りに使っています。
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