ダイソーで購入した550円のキャンプ用折りたたみテーブルを、改造して自分好みに仕上げました。ロールトップ天板はもちろん、もともと付いている天板シートを活かして調理時に便利な収納ポケットも自作。せっかくなので、収納もきれいに収めるために元の部品を活かして袋もぴったりサイズで作り直しました。
やってみたら思いの外出来栄えが良くてですね。キャンプギアを作る楽しさに目覚めてしまいました。
どうやって作っているのか、材料のサイズはどれくらいのを使っているのか、すべて書き残しておきます。
ダイソーのコンパクトテーブルとは
近頃100円ショップには、550円で手に入る折りたたみできるテーブルがあります。私はダイソーで「コンパクトテーブル」というものを買いましたが、巷ではこれを使って天板を自作していい感じに仕上げて使うというのが流行っているらしく、私もやってみたいぞ!と思いました。


まずは実物をよく見て、どう改造するのがよいのか把握するところから。
550円テーブルとはいえサイズ感はなかなかよいです。天板がシートでもよいのですが、ゴムで引っ張って少し手もテンションをかけて強度を出そうとしています。しかしフレームが足りないせいもあってハリが足りず、たるみができて使いにくいことは確か。そりゃ改造もしたくなるなということは理解しました。

シートを止めている部分は、12mm程度の穴に太めのネジで繋いでいるだけなので、簡単に取り外すことができます。
さらに、上側も下側も同じ部品で同じ構造になっている。よって、シートは最初から取り外さずとも、つけたままひっくり返して作業しても同じということです。

たたんできれいに袋に入れるために、フレームの長さも確認しておきます。だいたい60cmくらいの長さでした。これよりも長い部品が出ると収納が厄介になるので、最長の部品は最大60cmまでと決めておきましょう。
準備した材料
出来上がり時のサイズは、以下を想定しています。
テーブルを広げた時のサイズ:天板55.5×45.5cm、高さは約45cm。
収納時のサイズ:60×15×15cmくらい
そしてダイソーのテーブルの他に、使っている基本の材料は以下の通り。



キャンプ道具は軽いことを重視したいタイプです。重くて使いにくいものは、サイト内へ運び入れるのが大変なので・・。なので、使用木材は「桐の集成材」にしました。軽いだけでなくすんごい安い木材です。それゆえ汚れても部品交換もしやすいから、アウトドアでどうなっても構わないと思える気楽さもあります。
アウトドア用のゴムは通常のヘアゴムよりも強度があるやつです。ウッドビーズはもうちょっとちょうどいいのがあればよかったのですが、セリアで買ったものはギリギリ穴が小さくてゴムを通すのが大変だったので、ペンチではさみながら3.5mmのドリルを入れて少し穴を広げて使っています。
ここまでの材料で済ませるならば、最初から入ってきた袋をそのまま使用することができます。
さらに小物収納ポケットを作る場合は、別途で材料を準備する必要があります。その場合、収納時の袋をそのまま流用するのは厳しくなるので、袋作成の布地も必要になってきます。詳しくは後述しますね。
作り方のポイント
最初に、600mmの2本のフレームに穴を開けるところからスタートです。

この穴あけの位置で、テーブルの高さやサイズをある程度決めることになります。が、シートを外さずにひっくり返して脚の開きを固定させた状態で作業する方が楽です。
なので、普通に穴あけの位置はテーブルを広げた状態で角材を置いて、現状合わせで穴の位置を決めます。それを2本用意します。


丸棒は35mmでカットしてます。フレームについてる部品に差し込んで使うだけでもいけるのですが、ガッチリ固定したかったので皿頭が12mmのビスを差し込んで留めています。キャスターとかを止める時に使うタッピングビスで大丈夫です。

このように2本丸棒に穴を通せば、テーブルの脚は開かずに固定されます。ここまで準備できれば、あとは天板を作るだけ。あえて600mmのままセットして、天板を準備してから合わせた後で長さの調整を行います。

天板になる(13×50×910)の材料は910の半分でカットします。なのでだいたい45.5cmでそろえてます。その側面に4mmの穴を開けて、ゴムとビーズを通してロールトップの形にしました。
なるべくまっすぐ穴あけするには、上半分ドリルの刃を入れ、ひっくり返してまた半分ドリルの刃を入れる。そうすれば、不思議とまっすぐ穴を開けることができます。必ず両面に墨付けしてからね。

最終的に天板側にも12mmの穴を開けて、そこに丸棒を差し込むことで固定されます。
ここ、なにげに重要ポイントです。
穴の位置がいい感じの場所でないと固定が難しくなるので、このあたりで選ぶ板材の幅のバランスに悩むことになります。ぴったりと納めるのはなかなか難しいものがある。回避策として、ある程度隙間を作ってバランスを取るのです。そういうわけでビーズを挟めたんですけども、なんか他に挟めやすいのがあればもっといいなあとは思います。
穴あけが大変であれば、太めのゴムテープをタッカーで打ち付けてもよいです。テープはなんでもいいけど、できればゴム素材の方が多少ずれても対処しやすいかなと思います。
天板の幅が決まったら、先に差し込んでいた600mmの方の角材をカットして見た目を整えましょう。
最後に好きなように塗装を施せば完成です。私は水性のオイルステインを塗ったあとに透明の油性ワックスで艶出ししました。


ここまでの時点で、最初から入ってきた袋がそのまま使えます。一応、ゴムになんか引っ掛けて使うこともできます。
小物収納ポケット作成
ところで、天板のシートの部品が余っていてちょっともったいないなと思いました。

せっかく穴の幅がちょうどいいし、うまくやれば使えるんですよね。

しかし、ドリンクホルダーだけはどう考えてもいらないので、取っ払いました。そして、半分にぶった切って、進化させました。



裏に少し厚手のデニム生地、表にナイロン生地を充てがい、少し丈夫にしたあとで太ゴムやポケットを縫い付けました。


一旦、縁取りしているテープを途中まで解いてから生地を足して縫い、最終的に再び挟んで縫い付け。一番下だけは、別の生地で間に合わせて縁取りしています。
これらの材料も全て100均でそろいました。デニム地やナイロン生地のハギレもあるんですよね。ポケットのマチは2.5cmほど入れています。


もともと調理テーブルとして使いたかったので、調理時に使う小物収納ができるようにしてみました。ウエットティッシュとかナイフとかハサミ、トング、箸、まな板などなど。こういうのって散乱しがちだから、そばにひとまとめにセットできると便利じゃね?と思った次第です。
小物収納部分の追加材料費は、500円くらいです。
ぴったりの収納袋を作るには
小物収納ポケットシートも一緒に巻き込んで収納ができるのですが、もともとの袋に入れるにはちょっとキツキツなんですね。ここまできたらやり遂げようと思いまして、袋も作ることにしました。

ダイソーの袋をバラしてみると、いたってシンプルな作りになっていることがわかります。ちょっと長めな巾着袋を作るのと変わらないです。持ち手のテープ、紐などはそのまま使うことができるので、準備するのは少し大きめの生地だけ。測ってみると、52cm×75cmほどの生地があれば間に合うことがわかりました。

これくらい大きめな生地は100均では難しいので、ナイロン生地は手芸屋さんで買いました。約145×50cmで撥水加工された生地で638円。これの半分を使った、と。縁取りテープはダイソーで買ったんですが、これはなくてもまあ大丈夫ではある。今回は使ってるんですけども。

巾着袋は、半分に折って中表にして縫い合わせるだけなので特に難しいことはないんですが、開け口のところだけは負荷がかかって縫い目がほどけやすくなるので、補強を入れておくとよいです。また、生地がギリギリで縫い代が大きく取れない場合は、縁取りテープでほつれにくく補強するという方法もあります。今回はそんな感じで対処しました。
縫い方の順番としては、最初に持ち手のテープを付けてしまってから、閉じ口12cmくらい開ける場所を三つ折りして縫う。それから、閉じ口の紐を通す部分を作って、全体を縫い合わせるのは最後に。全部縫い終わったら裏返して紐を通して完成です。
袋部分の追加材料費は約750円くらい。(生地は余るから、そこをポケット作成に使ってもいいと思う)

これで、ぴったり収まる袋もできました。ちなみに総重量は2.08kgでした。肩に担いで持ち運べるけど、ザックに付けて持っていこうとは思わない重さ。これを使うなら車で行くキャンプか庭で使うかに限られますね。
トータルの追加費用と作る上でのポイント
ざっくり計算すると、ダイソーのコンパクトテーブルの他にかかる費用は2300円くらい。合わせると2850円と3000円弱で準備できる折りたたみローテーブルとなりました。
ただよくよく考えると、テーブルの天板の板を2枚減らして45cm四方の大きさのままで準備すれば、そのぶんスペースがあくので袋まで作る必要はないですね。つまりサイズさえ考慮すれば、もっと安く作れます。
ロールトップの天板はゴムでつないでいるので、細かい部品交換もしやすい作りです。メンテナンス性がいいっていうのも重要視して作ってみました。
ここまでやるには少々手間がかかるのは否めません。ある程度木工DIY出来る道具を持っていること、ミシンがけができること、が必要になってきますけども、ただ技術的に難しいことはやってないです。
そんな感じですので、やってみたい!と思ったら参考にしてみてくださいませ。
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