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水性のステインにシャビーな風合いを重ねるやり方。

塗装をする

フレンチシャビーな雰囲気の塗装をやってみました。

使っているのはニオイの少ない水性塗料です。
その気になればハケを用意しなくてもできますので、後始末ラクラクな塗料で色付けしています。

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使った塗料は「水性WOODジェルステイン」

鉢カバーにするための木箱に使った塗料は、「豆由来の天然なめらかジェル化剤配合」の水性WOODジェルステインです。安全性高めですごく優しそうな塗料ですけど、食べ物がつくようなものには使っちゃいけません。


見たことのないステインでたまたまホームセンターで見つけたんですけど、アサヒペンから出ているステインみたいです。なぜか公式のサイトの商品情報をみても出てこないんですけども・・。


水性WODDジェルステインは、防カビ材、紫外線劣化防止剤、紫外線吸収剤も入っている模様。保護剤としての役割は十分です。


成分は合成樹脂(アクリル、ウレタン)、顔料、防カビ材、紫外線劣化防止剤、紫外線吸収剤。

用途は、屋内外未塗装木部・ハンドクラフト・・・・・プランター、ウッドデッキなどの屋外ガーデン木製品と屋外でも使えるような感じで書かれています。しかもステインなのにニスを上塗りしてくれとはどこにも書いていないんですよね。

表記にはないんですけども、成分にウレタンが入っているということは耐久性がある塗料なんだと思います。屋外で使う物でも使えるということは、もしかしてある程度は耐水性もあるんじゃないかと思って使ってみました。

ジェルステインは、以前使ったNUROと同様、液だれしにくく塗りやすいのが特徴です。

NUROはチュープタイプの塗料でしたけども、こちらはワンタッチキャップで乳液というか保湿剤のような容器に入っています。

この片手でも作業ができそうな容器とジェルタイプの塗料は本当に手軽なんですよ。


通常は塗料カップに塗料を小分けにして筆で着色していきますけども、ジェルタイプでワンタッチキャップのものは、布にダイレクトに塗料をつけて色が塗れますからね。ざっくりした話、筆とかなくても布があれば着色できちゃうのです。


とはいえ、細かい部分の角とかは布だけではキレイに塗れないので、状況に応じて適度なサイズの筆も使った方がいいと思います。
塗装で必要なものは、フィットするゴム手袋、ハケも使うなら塗料を分けるカップ、拭き取りようのウエスです。あとは、周りが汚れないようにシートや新聞紙をしくなりして養生しましょう。

実際水性WOODジェルステインを使ってみてオヤ?と思ったのが作業時のニオイの無さです。
たいていのものは水性塗料といえども、若干独特のニオイを発しているものなんですが、水性WOODジェルステインに関しては、もうほぼ無臭なんじゃないかっていうくらい。

それでも換気はした方がいいのは当たり前なんですけど、すごく扱いやすい塗料ですよ。


塗り方は、ウエスや筆でざっくり塗った後に


ウエスで余分なところをとるというか、刷り込む感じで木になじませていくだけ。一般的なステインの塗り方で大丈夫です。薄めずそのまま使います。

そしてこれが1回塗りの様子。よく乾かしてから・・


2回目を塗ります。ちょっとわかりにくい写真ですけども、厚塗りにして1度しか塗らないよりも薄く2回重ね塗りした方がきれいに仕上がります。そして2回塗った方が白さが際立ちます。

厚塗りしていなければ、わりと乾燥は早いです。室温23度で塗ってから10分くらいで手につかなくなるので全面一気に塗ってしまうことができました。あとは完全乾燥まで冬場は最低でも3時間以上は置くようにしましょう。

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シャビーな雰囲気を作る。

下地塗装が乾いたら、少し汚れたような風合いをつけていきます。
エイジングっていうんでしょうか。シャビーっていうんでしょうか。
白地にシャビーな風合いをつけるので、いわゆるフレンチシャビーですね。

今回はミルクペイントの「アンティークメディウム」を使ってみました。

シャビー仕上げというと、だいたいこのミルクペイントが紹介されていますけども、多分これじゃなくてもできると思います。

ただし選ぶ塗料は、ステインじゃなくベタ塗りタイプの塗料。ツヤの出ない濃いめの茶色を選ぶのがよいかな。
でもマットな質感のベタ塗り塗料って水性であまり見かけないので・・・似たような質感で手に入りやすいアクリル絵の具でもいけるんじゃないでしょうか。


シャビーな風合いを出すためには、少量ずつ重ねていくことが大事です。
ハケでやってもいいんですけど、少しの塗料の為に洗い物を出すのはめんどくさいので、私は食器用スポンジと紙皿にラップをまいてパレット代わりにしてやってます。


スポンジは、硬いのがついているタイプがオススメ。ラップを付けた紙皿にちょっぴりの塗料を伸ばしてからスポンジにつけます。つくかつかないかくらいのほんとに微量ですよ。繊維に若干色がついてるくらいでいいのです。


そして軽い力でこするように色をのせていきます。様子を見ながらちょっとずつ。
まあ、やりすぎたら乾いた後にやすりで削りおとせばいいんですけども、表面がザラっとした状態の方が風合いが出しやすいので、あんまりツルツルにはしない方がいいかも。

どれくらい色をのせていくかはお好みです。離してみたり近づけてみたりしながら風合いを調節していきましょう。

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ビスの皿にも色を塗る。


ここまでやると今度はビスの色が気になりますね。最初からブロンズ色のビスを使うとかすればよかったんでしょうけども、あれちょっと高いんですよね。
いつものコーススレッドでも、最終的に色を塗ってしまえばそんなに分かりません。


シャビー仕上げに使った同じアンティークメディウムを綿棒につけてビスだけ色をつけちゃいましょう。


ビスの皿も塗っておくとアクセントになります。
これに味のあるプレートとかつけたいところですけども、そのうちいいのを見つけたら追加してみたいですね。


塗料が乾いたら、作ったものを使ってみましょう。
鉢カバーをつける前と後を比較してみると、やんわりと優しい雰囲気になったと思いませんか?

少し汚しの色を付けると、味わいがでていいもんですね。
安いスノコとワンバイ材で作った物でも塗装でずいぶん変わるものだなあと、自分でも感心してしまいました。

耐水性はあるの?

ところで、着色のみで終わらせた鉢カバー。気になるのは水性WOODジェルステインは耐水性や色移りがあるのかということです。
数日経って塗料が完全に乾いた状態で、水をかけて拭き取ってみました。


水をはじいてる様子はないんですけども、塗料が溶けだしてベッタリと色が取れるということはありません。
ただし、強くこするとミルクペイントの茶色が少し取れるかなあ。色は抜けないけど、水はしみ込んでるなあといった感じ。

濡らしてしまったら吸水力の高いキッチンペーパーやクロスで押さえるようにして水分をとるとよさそうですね。
水をはじいてくれないのは、ステインだから仕方ないのかも。

ワックスでも塗るべきか迷ったんですけど、ここにすり込む行為はあまりよろしくないのではないかと思ってしまうわけで。やるとしても他の物で試してからですねえ。

色移りするわけじゃないので、とりあえずこのまま使ってみようかな。

色留めと水ハネ防止に間違いないのは、この上からつや消しタイプの水性ウレタンニスを2~3回重ねて塗ることでしょうか。

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