DIYで使っている道具のひとつ、「ドリルガイドキット」についての説明です。
使いどころ | 利便性 | お値段 | 使用頻度 |
---|---|---|---|
穴あけ | ★★ |
だいたい 1000円 くらい |
状況によりけり |
木ダボで接合を考えるなら、持っているとなんとかなります。
垂直な穴あけの補助になる、ドリルガイドキットについて
ドリルガイドキットは、電動ドリルで垂直に穴を開けるための補助ツールです。
手動でまっすぐに穴あけするって意外と難しいんですよ。穴あけがズレていると、材料をはめ込んでもはまらないとか、なんとか入っても曲がっているとか・・。悲しいんですよね・・。
そこで、少しでも失敗を減らすためにもガイドを使って、正確な穴あけに近づけましょうっていうことです。
自作しようと思えば作れるドリルガイドですが、そもそも正確に穴あけができる機械や垂直を図れる物がないと難しいものがあります。そんな時はこういった既製品を使ってみるのもいいんじゃないかと、私は使っております。
実際、これを使ったから完璧なものが作れるというわけでもないんですが、完全にフリーハンドで穴あけするよりはずっと垂直に近い穴あけができるようになります。
パッケージの中身
中身はいくつかの部品があります。何か入れ物を用意してひとまとめにし、管理しておきましょう。
直接ドリルの刃が触れるドリルガイド(スペーサーみたいなもの)と穴あけポンチがまず目に付きます。
私が持っているキットのドリルガイドは4mm~12mmの穴あけができるものですけど、これ全部必要とは限らないので、必要な穴あけのサイズに適応したものを選ぶとよいと思います。
加えて、透明の部品が「ガイドベース」。この部品がドリルガイドの肝になります。
メモリと真ん中にくぼみがついていて、端っこに小さな穴が開いています。この小さな穴もなにげに重要で、ここにピンや釘を指してガイドを固定して使えるようになっています。
使いたくなる場面
木ダボで接合する時
私の場合は、主に木ダボ(もくだぼ)を使う作業の時にガイドを使う場面が現れます。穴あけしたら、木ダボや丸棒などを入れて接合する・・・といった使い方ですね。
木ダボを使って接合ができるようになると、ビスの皿がない状態なので仕上がりがキレイになります。
板継ぎをする時
幅の狭い板をつなぎ合わせて大きな1枚板にする時にも、ドリルガイドは必須になっています。
とにかくドリルを真っ直ぐに垂直に入れられないと、材をつなぐ時に歪むんですよ。なので、ガイドの力を借りて、できる限りのことをする、と。
大きな一枚板を作るには、わざわざ木ダボを使わなくてもボンドで圧着するとか、金具を使うなどの方法はありますが、長い目でみて強度を優先したいという理由からやってます。
穴あけドリルガイドキットの使い方
用意するもの
ドリルガイドキットだけあっても、穴あけが完結するわけではありません。電動ドリルはもちろんですが、開けたい穴に合わせた太さのビットも別途で自分で用意しましょう。
例えば8mmの木ダボを使うなら、8mmのショートビットを選ぶ・・・、といった具合で。
使い方の流れ
使い方の流れを説明します。
まず、穴あけしたい場所へポンチで穴を開け、印をつけます。
4mmのドリルガイドにポンチを下から入れるとドリルガイドがぶら下がる形になるので、
その状態でガイドベースにセット。
ポンチの先を材の方へつけた小さな穴に合わせて、ガイドベースを固定します。
ガイドベースを動かないようにして位置がきまったら、ポンチの柄を持ち上げ4mmのガイドごと取り出し、ガイドベースは固定したまま、穴あけしたい大きさのドリルガイドをガイドベースにセット。
あとは、電動ドリルをガイドの穴に差し込んで穴を開けます。
これがドリルガイドを使うときの一連の流れです。
またガイドベースについている穴は釘やピンを差し込んで固定に使えます。
詳しい使い方は商品のパッケージにも記載されているので、それを見ながらやってみるとなるほどーってなると思います。
最初は面倒臭そうだなーって感じるかもしれませんが、やってみればすぐに慣れます。
できるだけまっすぐにドリルを入れるコツ
とにかく一度ガイドベースの位置を決めたら、ズレないように注意してドリルを入れるのがポイント。
あと、穴あけする材料の配置そのものが曲がっていると、いくらガイドがあっても思い通りの役目を果たせません。穴あけする材の方も動かないように固定することも忘れずに。
何度も固定するのが面倒な時は、自分でどの作業が一番面倒なのか考えてみて、作業を簡略するように自分で治具を作ってみるのもよいです。
ガイドはドリルを下ろす時に多少ブレがあるのを感じます。ガイドベースとドリルガイドがもうちょっとしっかり固定できているといいのかなーとも思うんですが、そこは自分でやってみてなにか工夫を凝らしてみてください。
ドリルの入れ方とか、固定の仕方とか、何か更に付け足すとか・・、いろいろ。これだけで完璧な垂直穴あけを目指すのは厳しいものがあるので、自分の使いやすいように更にアレンジするのをおすすめします。
ドリルガイドを使わなくても、水平器を電動ドリルに乗せて垂直を図りながらドリルを下ろしていく・・という方法もありますが、それもなかなか卓越された技なので、結構難しいんですよ。
「ドリルスタンド」とかあるのが一番理想的ですが、そこそこお値段が高いですしね・・。私はしばらく、これで穴あけがんばります・・。
コメント