2×4材を柱のように突っ張れる器具、ラブリコ、ディアウォール、ウォリストを実際に使っているので、それぞれどの辺がいいのかよくないのか、そういう感想を書いてみます。
便利に「柱」を作れる道具。
今住んでいるところは賃貸住宅で原状回復できるのが鉄則。なので「ラブリコ」とか「ディアウォール」、「ウォリストの突っ張りジャッキ」など突っ張り式の柱を作れる道具が重宝してます。
使ってみるとよくわかりますが、似ているようでそれぞれ微妙に違います。使う場所やデザインなどによって使い分けるはもちろんですが、特徴を知っていると、どこにどう使えばいいかわかりやすいのではないかと思います。
使ってみたいけど、何を使うのがいいのか迷っている方の参考になれば。
ディアウォール
ディアウォールの特徴
- 基本的に壁面につける形で設置が原則。
- ヨコ方向へ突っ張ることはできない。
- 取付に工具はいらない。
- 耐荷重は公式では書かれていないので、自分で頃合いを見て使う。
ディアウォールは2×4材用と1×4材用があります。(2018年10月現在)
設置場所に高さがある場合は2×4用の方を使うことになります。
もし、つけたい場所が1100mm以内でおさまる高さであれば1×4用で柱を作ることができます。
色は4種類。「ホワイト」「ダークブラウン」「ライトブラウン」「ブラック」。(2018年5月現在)
メーカー公式サイト
ディアウォール-DIAWALL公式サイト
▼ディアウォールの使い方については以下のページで詳しく書いています。
ディアウォールの使い方
ディアウォールは、2×4材また1×4材の上下にセットします。微妙な突っ張り具合は、スペーサーを中に入れて調節します。
それでも設置の際にちゃんとサイズを測ってカットしないとズレやすくなってしまうので、木材の調達はしっかり計測することが原則。しかし設置は余裕で一人でもできるくらいものすごく簡単です。
ディアウォールの種類
今のところ通常タイプとフラットなタイプの2種類が出ています。通常タイプのものは形状に出っ張りがあるので、少々スマートさに欠けるものがあるかも。
▼2×4材用 通常タイプ
しかし近年はフラットな形になったSタイプというのがありますので、こっちの方がスタイリッシュかな。こちらも色は、4種類。
▼2×4材用 Sタイプ
▼1×4材用
1×4材用も色は4種類あります。
ディアウォールの設置例
ディアウォールと2×4材で柱を作って棚を作った過去記事があります。設置状況を詳しく知らたい方はどーぞー。
ラブリコ アジャスター
ラブリコの主な特徴
- ジャッキがついているので壁面にこだわらずとも部屋の間仕切りとして使うこともできる。(間仕切りに使う場合は天井の下地の確認は必要)
- 1×4用のアジャスターに限っては横に突っ張ることもできる。(ヨコに取り付ける場合は幅900mmまで)
- 取付に工具はいらない。
2×4材用と1×4材用があります。1×4は高さ1850mmまでの制限あり。
耐荷重は横設置で10㎏、タテ設置で1㎏との注意書きあり。
色は3種類。「オフホワイト」「ブロンズ」「ヴィンテージグリーン」(2018年5月現在)
メーカー公式サイト
LABRICO Renovation / ラブリコ公式ブランドサイト
ラブリコの使い方
ラブリコは、1×4材また2×4材の上下にセットして使います。
ラブリコは形がスッキリしていて壁面に密着させてもあまり空間ができません。アジャスターはネジで絞め上げて調整していく方法なので、ある程度締め付けを調整できるところがいいですね。月日が経ってくると木が縮んで少し緩くなってくることがありますけど、そういう時も締めなおせば復活します。
ラブリコの種類
▼ラブリコ2×4材用
▼屋外でも使えるアイアンタイプもあります。
▼横にも取り付けできるラブリコ 1×4材用。
どうしても2×4だと柱がゴツくなるので、少しでも空間利用を捗らせたい場合は1×4材でも柱を作れるのはありがたいです。
1×4用の方は横方向でも突っ張れるのはちょっと便利かもしれません。ただし横で使った場合は耐荷重は1㎏までしかもたないので、ヨコにして使える場面は限られてくるかなー
ラブリコを使った設置例
ラブリコと2×4材で柱を作って棚を作った設置例がありますので、どんな具合につけているのか詳しく知りたい方はどーぞー。
ウォリスト 突っ張りジャッキ
主な特徴
- 連結金具を使えば、2×4材を連結して奥行きのある棚を作ることができる。補強金具をうまく使えばかなり大型の棚を作りつけることができる。
- 取付はビスで固定するため、ドライバーが必要。ジャッキで締め上げるのもドライバーで行う。
器具自体が一切プラ素材ではなく、もはや金具です。使ってみるとかなり強度があるという実感。本格的なDIYをしたいならおすすめ。
ウォリストにはシリーズものがありまして、組み合わせ次第でいろんなことができます。
同じシリーズ内の金具に2×4や1×4材にぴったりサイズで使える専用の金具があるんですけども、そっちも一緒に利用すると強度も保ちつつ、比較的カンタンに棚を作りつけることができます。
メーカーサイト
「ウォリスト」で壁面収納!! | 和気産業株式会社
ウォリスト 突っ張りジャッキの使い方
柱になる木材は2×4材を使うのが必須です。ディアウォールやラブリコは下側にもキャップをつけるようになっていますが、突っ張りジャッキは下側はパットを貼るだけです。2×4材を連結して奥行のある柱を作る場合は、別途で専用の金具を使い、その上にパットを貼ります。
ウォリスト 突っ張りジャッキの種類
色は2種類「ホワイト」「ブラック」(2018年5月現在)
▼ウォリスト 突っ張りジャッキ 白
ウォリストの設置例
ウォリストと2×4材で柱を作って1×4材で棚を作った設置例がありますので、よろしければ・・
どれが一番いいの?
柱をつけたい場所。どこにどんな風に柱を作るのか。棚はどれくらい設置したいのか。奥行はほしいのか。設置の際に手伝ってくれる人はいるのか。
・・・・壁に穴をあけずに柱を作りたい理由はいろいろあるかと思いますが、大事なのは、器具を買う前に設置場所を十分に確認することです。
とりあえず便利そうだから・・・って先に買っちゃうと、失敗します。(経験者談)
いろんな場所で試しに使ってみてる私の感覚ですと、この3種類の中で最も設置が簡単なのは「ディアウォール」です。一人でも余裕で柱が作れますしね。とりあえず柱を作って、壁に穴をあけないように時計やパネルを引っかけたり、照明をつける時はディアウォールを選ぶかな。
壁面に限らず空間利用の幅を広げたいなら「ラブリコ」ですね。部屋の模様替えを考える場合も使いやすい道具だと思います。
長く活用することを思うなら、ラブリコを選びます。どうもラブリコ使っちゃうとディアウォールじゃなくてもいいかなあっていう気もしてきます。
でもつまみを回して締め上げる作業が必要になるので、高い場所への設置は汗かきます。2人以上で作業できるのが理想的かも。
そこそこ重量のあるものを収納したい時は、「突っ張りジャッキ」を私は一押しします。
なんといっての奥行のある柱を作れるのは今のところウォリストの突っ張りジャッキだけですからね。しっかりした柱を作ることができれば、棚づくりの概念が変わります。
ただし、2×4を2~3本連結すると結構重量があります。高さがあればなおさら。
DIY慣れしている方なら一人でもいけますけども、これもできれば2人以上で作業できるのが望ましいと思います。
突っ張り式で柱をつくる注意点
重量のあるものを置くのはおすすめしません
どの種類についてもいえることですが、本棚や植木鉢、水槽などのかなり重量がかさむと予測されるものは、突っ張り方式で作りつけるのはやめた方がよいです。
柱は簡単に設置はできますけども、更に棚を作るとなると天井の強度やバランスの問題もあります。
また、経年劣化で家も木も歪んでくるもの。長期間使用していると突っ張っている柱にスキマができたりします。時々チェックしてメンテナンスすることも忘れずに。
2×4材か1×4材のどちらを選ぶべきか?
2×4材は結構ゴツいです。できるだけスタイリッシュに柱を作りたいとなれば細い方の1×4材を使いたくなりますが、強度のことを思うとガッチリした方を使った方がよいかと思います。必ずメーカー指定の使用長さを守りましょう。
使い方を間違えると突然崩れてくることもあるでしょう。便利に棚が作れるのは有難いんですけども、安全は過信せず自分でも考えることも大事ですよ。せっかく作ったもので怪我しないよう楽しくDIYしたいですね。
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