主に食品衛生法適合商品の塗料を中心にまとめてみました。カッティングボードや木製食器の普段のお手入れに使いやすいワックスも追記しました。
キッチン周りで使うものには、安全性の高い塗料を使いたいなあと思って調べています。
まだまだ私の知らない塗料はたくさんあるので、これが全てではないかもしれません。それに今後新しい物が追加されていくことも考えられます。
よさげな塗料を見つけたら付け足していきます。
とりあえず思いつく限りということで。
ワックス
ワックスはウエスにつけて木に刷り込むだけで、簡単に木を保護できます。
ただし、自然由来の成分とはいえ独自の臭いはあります。数日たつと消えますけども。
また、すり込むときに使ったウエスはそのまま放置していると発火するおそれがあるので、水につけてからゴミに出すといった配慮が必要です。
また1度塗って終わりというわけではなく、定期的に塗りなおす必要があります。
オスモカラー ウッドワックス
トレイやお皿などの食べ物が直接ついても安心の代表格。
耐久力も撥水効果もあって伸びが良く使い勝手いいです。
ちょっと高いけど、安心と長持ちさを思えば・・ね。
公式サイト ウッドワックス|内装木部全般、家具、おもちゃ|植物油ベース自然塗料 オスモカラー|暮らしの理想をドイツから オスモ&エーデル
▼オスモカラーについてわかりやすい記事があったので参考までにはらせていただきます
オスモカラー・ノーマルクリアーとエキストラクリアーの違いをレビュー
蜜蝋ワックス
蜜蝋ワックスもいろいろあって、食器にも使えるタイプがあります。
ただ、はっきりと「食品衛生法適合商品」という表記があるわけではないのですが、木工食器・竹食器用ということで。
以下の製品は私も使用したことがありました。
ワックスは定期的なお手入れが必要なので、私は大きなものには使わないんですけども、ちょっと保護しておきたい物とかに重宝してます。
私の使っている蜜蝋ワックスは、塗っていると部屋に木の香りというかエゴマのような香りが漂います。科学的な嫌な臭いではないんですけどね。数日経って完全に乾くと臭いは消えますけども。
使っているのは木製のトレイのお手入れとか、木のフタとかの小物類のみ。蜜蝋ワックスをすりこんでカッサカサになるのを防ぐようにしてます。
とりあえず塗るだけで、撥水効果も出るし自然なツヤと色味が復活するのでテレビ見ながらお手入れできるというか、塗料缶とハケを引っ張り出してくるより楽ではあります。
WoodFood
woodfoodは完全に食器向けに作られた国産仕様のワックスです。
フレーバー(香り)の種類が4種類あって、私が今使っているのはココナッツです。
「原料は100%純粋産蜜蝋をベースに、天然のココナッツオイル、食品グレードのミネラルオイル。」
という、こだわりの原料で作られているワックス。香りは塗装時に若干香る程度で、塗ってから10分くらいで拭き取り、その時点でほぼ香りは消えます。1時間もたてばしっとりサラッとした質感になり、ニオイなど気にならずで、本当に使い勝手の良いワックスだと思いました。
木製食器やカッティングボード向け塗料のWoodFoodワックスは常備したい。 | ぴらめこのDIY
乾燥を待ってられない食器系の塗装は、ほぼWoodFoodで間に合います。
着色(水性塗料)
ニッペWOODLOVEシリーズ 水性オイルステイン
ニッペのWOODLOVEシリーズは私も好きなので、好んで使っています。食べ物に触れても大丈夫なステイン。水性なので扱いやすいです。こちらの製品も使ってみてます。
天板塗装で ダイソーのコンパクトテーブル改造。ロールトップ天板と両サイド小物収納ポケット付きで完璧に。 | ぴらめこのDIY
大変発色がいいと感じました。撥水性もあります。でもステインだけだと保護力はちょっと弱いからとワックスも重ねてつかうとバッチリです。
公式サイト 木部 DIY 食器に塗れる 低臭 水性塗料WL 水性オイルステイン 125ml|全国送料無料| ニッペホームオンライン
アトムハウスペイント 水性自然カラー
天然油脂のステイン。
着色剤は定番の茶色系が多い中で、パステルなかわいらしいカラーもそろっているところがすばらしいです。
しかしステインだけだと色落ちの心配があるので、これだけで使用するというより食器OKな水性ウレタンニスかワックスで上塗りはした方がいいんじゃないかなあと思います。
ニス(水性塗料)
ニスの中でも高くても私は水性ウレタンニスが好きです。お手入れがラクっていうのもありますけども。
透明やつや消し、色付きなど選ぶことができます。
硬い塗膜ができるので、水拭きをするような場所にはオススメです。
しかし色付きも同時にできる着色タイプの水性ウレタンニスは、塗り方にコツがいります。ムラができやすくちょっと難しいんですよ。慣れるまでは、先にステインを塗ってから透明タイプを塗るのがよいです。
和信ペイント 水性ウレタンニス
透明クリヤー、ツヤ消しクリヤーどちらもあります。
ワシンの塗料はなぜかどのホームセンターにもあるんですよね。なので、私は一番手に取りやすい水性ウレタンニスなんですけども、すごく伸びが良くて塗りやすいニスです。
塗料カップ付きなのも嬉しいところ。
カンペハピオ 水性ウレタン着色ニス
公式 水性ウレタン着色ニス-製品情報|家庭用塗料【カンペハピオ】
着色ニスって名前ですけど、透明タイプがあります。「とうめい」は分かるんですけど、多分「3分つやとうめい」が一般的なつや消しな方なんじゃないかなと。
ニス(油性塗料)
水性塗料じゃなく油性タイプの食品衛生法適合商品もあります。
油性は耐久力があるので、水回りにもいいですし、長く使えてメンテナンスの手間もかけたくない場合もよさげ。
作業時の臭いが気にならなければ、一番丈夫で長持ちな塗装方法です。
アトムハウスペイント 自然塗料 カラーニス
植物原料からできた安全性の高い木部着色ニス。
薄めたりハケを洗う時は、自然塗料専用うすめ液を使う必要があります。
アトムハウスペイント 木の保護コート
植物原料からできた安全性の高い木部保護用ニス。着色はできません。クリアーのみ。
こちらも薄めたりハケを洗う時は、自然塗料専用うすめ液を使う必要があります。
コメント
ベビーベットを塗装したいのですが、どうゆうペンキを使用すればよいのか
ブラウン系で、塗装したいのですが、型番を教えていただけないでしょうか?
ベビーベッドでしたら、安全性が第一ですね。
私だったら「ニッペの水性オイルステイン」で色を塗ってからよく乾かし、その上に「ワシンの水性ウレタンニス」を使います。どちらも食品衛生法20号適合商品です。
重ね塗りは手間はかかるけど、赤ちゃんまわりは汚れやすく、水拭きに耐えられないと辛いので・・。
ワシンの水性ウレタンニスには色付きのタイプもあるので、それで一度塗りで終わらせてもいいんですが、色付きニスは刷毛跡が残りやすく、塗装の難易度が高いのであまりおすすめしません。
2度塗りは面倒だし、においが心配ということであれば、アトムハウスペイントの水性ペイント(ペンキ)でベタ塗りでしょうか。
予算があれば、オスモのウッドワックス。木の風合いが保てますし塗りやすさとメンテナンス性を考えてもワックスはラクなので・・。ただし、自然塗料といっても塗りたては微妙に独特のにおいはあります。乾燥日数は長めにとるべきです。
作業する環境(場所や作業にかけられる時間など)、持っている道具(使えそうな道具)、予算なども考慮して、これならいいと思える塗料を選んでください。
色味については着色する材料によっても違いがでてきまし、使ってみないとわからないものがあるので、これがオススメと正確な型番をお知らせするのは正直難しいです・・。
お手数ですが、記事内にあるリンクから各メーカーのサイトをご覧になってご確認ください・・。
アカシアの食器をヤスリがけしたらラッカー塗装が剥げてしまいました、、直接食品の触れるモノですし、オススメの塗料はありますか( ; ; )
狩野さん
返信がおそくなってしまい、すみません・・
直接食べ物を入れる食器で・・となると、これなら大丈夫といえるといえる塗料は私からはお伝えできません・・
一応「食品衛生法適合」と表記されている塗料は売っていますが、それでも食べ物を直接入れるには、少々心配ではあります。
長時間食べ物が触れ続けるわけではないお盆や、ペットやお子さんのおもちゃでうっかり口に入れてしまう程度ならいいかなと思えるんですが。
なぜかというと、例えば汁物や油分の多いものを入れた時にまったく剥がれ落ちないか・・・という塗装を行うのは素人では難しいと思うからです。
工芸品のお椀などは何度も薄く重ね塗りされ、ムラのない仕上がりだからこそ長年使える食器にわるわけで、やはり市販品で簡単に・・とはいかない気はします。
基本的にアカシアなどの木製の食器類の扱いは、熱いものは入れてはいけないとか、油分の多いものを入れちゃダメとか、実は使い方に微妙に制限があったりします。
それでも洗っているうちに剥がれてくるんですけど(私も経験あり)、どうしても気になる場合は食用のオリーブオイルなどを擦り込んで使うと目立たなくなります。(サラダ油はベタつくからだめですよ)
頻繁に塗らないと効果いまいちなんですけども。まな板などはそんな感じで私は使っています。
長くなってすみません、無理な塗装をしてなにか害があっても大変なので説明させていただきました。
ペットボトルの蓋に塗装して、そのまま持ち歩いて、飲みたいのですが、可能な塗装ってありますか?
色は、ゴールドが良いのです。
リリさんこんにちは。
プラ製のものに着色するなら私なら、ミッチャクロンみたいなプライマーを使ってから、スプレータイプの塗料を使います。直接口につけないならそれでなんとか。
もし口をつけること前提であれば、洗ったりしているうちに塗膜は剥がれてきますし、塗装自体おすすめしません。
コーヒー用のステンレスポットに塗装したいんですが、お勧めの塗料、塗りやすい塗料などありますか?初心者すぎて調べてもなかなか分からず、、、
色はマットブラックかブラックに仕上げたいのですが、、、
LEONさんこんにちは。
ステンレスポッドの表面のみの塗装なら、ホームセンターで売っているマルチに使えるスプレー塗料を薄く数回重ね塗り感じでいけると思います。そのタイプのものにハケ塗りはおすすめしません。
塗装は一度に済ませようとせず、薄くかけたら乾いたらまた塗るを3〜4回繰り返す・・という気持ちで行うと失敗しにくいです。
できれば、色をつける前にヤスリで少しキズをつけて塗膜が剥がれにくく下地を作るとか、ミッチャクロンみたいなプライマーと呼ばれる下地材も併用するとなお良しではあります。
ただし、塗装面にゴミや油分などの汚れが残っているとそこから剥がれてきやすくなるので、丁寧にキレイにしてよく乾かしてから塗装をすると見た目も手触りもいい表面ができます。
耐久性を求めるならウレタン塗装・・という手もありますが、室内で使うものならそこまでしなくてもいいような気もします。色もちがよく剥がれにくいものほど値段も高くなっていきますし・・
塗装したくない部分はマスキングテープなどでしっかり養生することも忘れずに。あと、スプレー塗装は結構周りに飛びますし、匂いも強めなものが多いのでできれば外で作業出来るのが理想的です。
はじめまして。
赤ちゃんのサスペンダーに使われていた
革の部品の表面がひび割れて、削ると剥がれてしまいます。
いっそ、全部剥がして何かで塗るか、コーティングしたいと
思っています。
いいものがあるでしょうか?
しゅがぁさん、こんにちは。
革への塗装は、「染めQ」というスプレー塗装できるものがあります。ただ、折り曲げなどの負荷がかかる場所に塗装するとあまり長持ちはしないかもしれません。
↓染めQのサイト
https://somayq.com/products/somayq
だだ、染めQは色もいろいろあるので、興味があれば探してみてください。
早速の返信ありがとうございます。
助かりました。
かわいくリメイクしたいと思います。
はじめまして。
木製食器の扱いについてのご説明を拝読いたしました。
>それでも洗っているうちに剥がれてくるんですけど(私も経験あり)、
>どうしても気になる場合は食用のオリーブオイルなどを擦り込んで使うと目立たなくなります。
この部分で質問させていただきます。長文で申し訳ございません。
私もキャンプで焚き火に当たりながら、木製食器(アカシア、ククサなど)に熱々のスープやコーヒーを入れてフーフーして飲みたいんですが、取り扱いのハードルが高そうで諦めモードです。
ネットでは「使用前にやすりがけしてラッカー塗料を落として、酢を薄めた水に浸け置きしてからオリーブオイルを塗りこむとよい」とか「特に気にせずシチューも味噌汁も入れて問題ないですよ」と書いてあったり…
ネットで調べれば調べるほど情報の迷路に迷い込んでいます。
・最初はラッカー塗装のまま使用して、剥がれてきたらオイルコーティングするか?
・ラッカー塗装のまま熱いものを入れても大丈夫なのか?塗料はいきなり溶ける?
・途中で剥がれてきたラッカー塗料は飲食物に混入しても人体への影響はないか?
・やはり、最初からラッカー塗料を落としてオイルコーティングすべきか
何が正しくて、どうすればいいのか分かりません。もはや、木目調の樹脂製食器で妥協すべきでしょうか?ご教授お願いいたします。
megafepsdaさん、こんにちは。
すっかり返信が遅くなってしまい、すみませんでした。
真面目に考えていたら、つい時間がかかってしまいました・・
木製食器の扱いは悩みますよね。
私も木製のまな板や、皿、トレイ、お椀などがあって使っていますが、どういった使い方が正解なのかは未解決のままです。
ですが、キャンプライフを楽しみにされているその感情は大切にされた方がいいと思います。
木製食器は口当たりもやさしく、熱い物を入れても熱くて持てないという風にはなりにくいので寒い季節は、特にとてもほっこりと穏やかな気持ちになれます。
キャンプは私も行きますが、雰囲気が大事だと思ってます。なので、私だったら気に入った道具は購入し、気にせず普通に洗ってそのまま使いますが・・(実際使っている)
しかし不安な要素があるとそれも楽しめないので、新しいものを外で実践で使う前に自宅で使ってみるといろんな想定ができます。
木製食器は手作りがほとんどですが、生産箇所や物によっては作りがあまりよくないこともあります。なので、一概にどの方法が正しいかは各自で判断してみるしかないような気がしています。コーヒーやスープをいきなり入れて飲む前に、お湯を入れて匂いを確認したり、なにか浮いてこないかみてみたり、変な味はしないか一口含んでみたり。
木製食器の扱いに関しては、このコメント返信ではとてもまとまりきらない内容だったので記事にしてみました。
よろしければそちらをご覧になっていただけますと幸いです。
↓木製食器はどう扱う?(2020年11月13日UP)
https://pirameko-diy.com/wooden_tableware/
ぴらめこさん
丁寧かつ詳しいご回答ありがとうごさいます。
ラッカー塗装は不安だったので、アカシアではなくオリーブウッドのスープボウル(オイルコーティング)を購入しました。
今後もメンテナンスの参考にさせていただきます!
初めまして少しお知恵をお借りしたく連絡させて頂きました。カリタダイヤミルという鋳鉄で出来た。
コーヒーミルの艶消し黒の塗装と
内部の艶あり白の塗装をしたいのですが、食品適合法に抵触しない塗料はありますか?
お忙しいところお教えいただけたら幸いです。
torさん、コメントありがとうございます。
私の知識内での回答は難しかったので、ちょっと調べてみたんですが、鋳鉄塗装で食品okな塗料はかなり専門的な分野かと思われます。
木工塗装なら塗料の選択肢も多いんですが・・
特にミルの内部については直接コーヒー豆が触れる部分ですし、摩擦で塗膜が剥がれる恐れもあるため、安易にこの塗料なら大丈夫というだけではないような気がしてます。剥がれない塗装は塗り方にも気をつかうので、もはや工業レベルというか・・
家庭でそれを行うのはかなり難しいのではないかというのが私の考えです。
ただ防汚目的としてフッ素コート加工するとかはできるのかも?
一応参考までにリンク貼っておきます。
https://item.rakuten.co.jp/japan-l/222003/?s-id=shop_recommend&rtg=d997ca8b9b4e14452c4984e20ab2570e
早速の返信頂きありがとうございます
フッ素コートも視野に入れつつ
考えてみます。
お忙しいところありがとうございました
こんにちは!
観賞用のミニカーの、細かい所。
ライトや、ドアノブを塗りたいのですが、少なめの塗料で細い筆で塗りたいです。なお、食品衛生法の塗料が、希望ですがおすすめございますか?宜しくお願い致します!
マーくんさん、こんにちは。
観賞用のミニカーなどの塗料でしたら、
– タミヤカラー(https://tamiyashop.jp/shop/c/c5040/)
– アサヒペンの水性エナメル塗料(https://www.asahipen.jp/products/view/02473)
– ソフビカラー(https://www.nagashima-manbou.co.jp/shop/index/8)
・・が、私の中では浮かびました。
他にもホームセンターへ行くとそれなりに使えそうな塗料を見つけることができると思います。近頃はかなりいろんなところから新しい塗料が出てきているので。
もしくは本当に少量でよければ、水性のアクリル絵の具でも十分に対応できます。匂いも気になりませんし、使う筆を選ばないですし、水洗いできるのもラクです。ただ仕上がり具合マットな風合いになるので、ツヤのある仕上がりにしたいのであれば、光沢系の艶出し塗料を重ね塗りする・・というようなことが必要になります。
ただ、この手のタイプのもので食品衛生法に適合する商品は見たことがないので、基準を絞ってしまうと探すには難易度が上がりそうです。
溶剤の入っているラッカー系の塗料でも完全に乾燥してしまえば匂いはいずれ消えるものがほとんですが、塗装時の匂いが嫌だとか不安が残る場合は、食品衛生法適合商品とは書かれていませんが、ターナー社のミルクの成分から作られたミルクペイントを使うという方法もあります。
ミルクペイント(https://turner.co.jp/paint/milkpaint/)
私の知識でお答えできるのはここまでです。
良い塗料が見つかりますように。