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ダボで埋木をしてネジ頭を隠すやり方を丁寧に説明。

部品自作と修理

木ダボで「埋め木」をしてビスのあたま部分を隠す基本的な方法です。

これをやると見栄えはよくなるんですが、解体するのは大変になります。以後解体を考えているのであれば、ボンドを使わずにダボ埋めするか、ビスの頭は出しっぱなしにすることをおすすめします。

ぴらめこ
ぴらめこ

「解体はしません」て決めているものに限る・・ということで。

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埋め木のイメージ

埋め木というのは、穴を大きめにあけて、そこに別の木を継ぎ足して穴埋めしてしまうことです。ビスの頭を隠す時によく使われますが、普通にひび割れした部分や、節、ネジ穴を埋める・・といった時に使う方法です。

ビスの頭を隠すイメージは、下図のようになります。

最終的に、木ダボはカットして見えている表面はフラットにします。 木ダボで栓をしちゃうんですね。

これをどんな道具を使って、どういう手順でやっているのか説明していきます。

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用意するもの

あると便利なもの
  • 電動ドリル
  • 下穴用のドリルビット
  • 6~10mmのドリルビット(使うダボに合わせる)
  • 6~10mmの木ダボor丸棒
  • アサリのないのこぎり
  • 適度なビス

電動ドリル

電動ドリルはインパクトドライバーでもいいんですけど、穴あけするならドリルのほうが向いてます。実際私はインパクトドライバーも持ってますけど、 長めのビスを留める時に時に仕方なく使う感じです。 インパクトはパワーがあるのでギュイーン、ガガガ・・・と、結構音も高いので、騒音が気になるときは気をつけたほうがよいかと。

ドリルビット

下穴をあけるためのドリルビットと、ダボを埋める為の穴をあけるドリルビットが必要です。下穴は使うビスの太さに合わせて、ビスよりちょっと細めくらいを選びます。

下穴の例

ビスの太さ3.5mm→下穴1.5~2.5mmくらい

下穴の大きさに決まりはないです。細めに穴開けておけばだいたい大丈夫ですが、材が硬いとそれでも割れてしまうこともあるので、状況にあわせて調節する・・としかいいようがないです。絶対的な決まりはないので感覚でなんとかすることも大事。

もうひとつの浅く入れる穴は、木ダボや丸棒に合わせた大きさでドリルビットを用意します。

木ダボ、丸棒

木ダボか丸棒か、どちらでもいいです。開けた穴にサイズがあえばいいのです。手に入る方を選びます。

だいたい8mmを選んでおくと万能に使えてます

木ダボの太さを決める目安は、使うビスの皿の大きさをみて決めておきましょう。

持ってる電動ドリルにパワーがあれば、ダボ錐を使って自分で木ダボをつくることも可能です。しかしあんまり安い電動ドリルだとパワー不足で奥深くまでドリル刃を入れることができないので、なんでも行けるとは言えないところがあるんですが・・。もしかしたら、ビットの刃が切れないだけ・・?ということも考えられますが・・。

アサリのないのこぎり

アサリがないのこぎりでもうまくやればカットはできるんですが、私はアサリ無しでよくしなるノコギリのほうがやりやすいです。

これ専用で使うわけではなくて、あればあったではみ出した材をカットする時にも便利なのこぎりです。替刃式のを持っておくと維持が楽ですよ。

適度なビス

ビスは材料に合わせて適度なものを使ってください。安いコーススレッドとかで十分です。

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手順とやり方

やり方はダボの太さに合わせた穴を深さ数ミリあけて、あとはビスを入れる下穴をあけてビスを打ち込んでいくだけ。

私がよく使っている、8mmの木ダボとドリルビットで説明していきます。

穴をあける

印をつけたところに下穴をあけます。

8mmの方のドリルビットの方は彫りすぎ防止の為に、適度な位置にテープを巻いて止める位置の印にしておきます。あとは、下穴に合わせてドリルを動かします。

ドリルビットを付け替えるのはドリルドライバーがひとつしかないとちょっと面倒なんですけども。

ちなみに、深く穴をあけるときは先に細い穴を開けてからの方が真っ直ぐに穴あけができます。浅く入れる程度ならどっちが先でも大差ないです。

穴あけの際にバリが出る時に気をつけたいこと

特に杉材などの柔らかい材にきれいに穴を空けるのは気を使います・・

ダボ穴をあける時、ドリルを抜く際に早い回転のままぬくとどうしてもバリが出やすいです。ドリルの抜け際に速度を落として抜いていくようにすると比較的にキレイに穴あけできる気がします。でもそもそもよく切れないビットを使っていると、どうやってもバリ出ちゃったりするんですけどね・・。バリが出ると仕上がりが少々残念になるので、できるだけ丁寧に心掛けたいところです。

ビスを打ち込む

穴をあけたら、ビスを打ち込みます。

木ダボ(丸棒)を差し込む

以後解体予定がなければ、ボンドを少し注入し、木ダボか丸棒を差し込み、コンコンと木槌か金槌で奥まで差し込みます。後で解体しそうであれば、ここでボンドを使わなければ楽に外せます。

最後に突き出た木ダボ部分を、アサリのないノコギリで材の表面ギリギリを狙って切り落とします。

これで「蓋」がされました。まだ出っ張りが気になるときは、ヤスリがけするなどして整えるとよいです。

基本的な埋め木はこんな感じです。

道具なしで穴埋めするなら

わざわざドリルビットや木ダボを揃えるのもなあ・・という時は、いっそのこと木工用パテで埋めてしまうという方法もあります。

パテ一個あれば穴が塞げるので、ダボや太めのドリルビットを買わなくてもすむっていうのはいいのかなと思います。

ただ、パテは乾燥時間が1日は必要なのと、表面が盛り上がるのでヤスリがけしてきれいに整える必要があって地味に面倒な部分もあるんですよね。ペイントを使ってベタ塗り塗装であれば気になりませんが、木目を活かすステイン塗装をする時はパテ部分が浮くことがあります。オイルやワックスもパテ部分が浮くんですよね。

注意点

冒頭でも書きましたが、木ダボを差す前にボンドを使ってしまうと、後で木ダボを抜き取るのは厳しくなります。(パテで埋めてしまった場合も同様)穴を空けるなどして破壊するといいのかもしれませんが・・・、複数箇所でそれをやるのも大変ではあります。

なので、作り直しの可能性があるときはボンドを使わずに埋め木をして蓋をする・・といったやり方のほうが現実的かと思います。

ボンドなしでもそうそう蓋はとれませんので・・。

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