マイルズクラフト(Milescraft)のジョイントメイトというダボ穴あけ冶具を最近は使っています。
使いどころ | 利便性 | お値段 | 使用頻度 |
---|---|---|---|
穴あけ | ★★ |
だいたい 1800~2500円 くらい |
時々使う |
他にもダボ穴あけにマーキングポンチと、ドリルガイドキットも持っていて自分で使いやすいように工夫しながら使っていました。
ドリルガイドキットでもちゃんとダボ継ぎはできるんですが、もうちょっと手軽にダボ穴をあけるなら「ジョイントメイト」の方が使いやすいかなと思っています。
ジョイントメイトとは
「ジョイントメイト」とは、アメリカに本社を置く、マイルズクラフト(Milescraft)社の製品です。
ジョイントメイトはパッケージと説明書が英語で書かれています。
でも、私がAmazonで買ったときは日本語付きの説明書きも入ってました。簡単な説明しかありませんが、実際にやってみると、そんなに難しくないことがわかります。
でもまあ日本語がなくても写真を見れば使い方がわかる感じではあるので、普段からDIYをやってる人なら問題なく使えるんじゃないでしょうか。
こんな感じの製品です。穴あけのガイドは6mm、8mm、10mmの3つのみ。
アメリカはDIYの本場だけあって、便利そうな道具がたくさんありますよね。使い方を見ているだけで楽しい。
ジョイントメイトの使い方。
ジョイントメイトはYouTubeで紹介されていた動画を見てから買いました。
人が使っている画をみると簡単に使えそうに見えるんですけど、やってみると、手軽というにはちょっと違うかなというところはありました。最初は微妙にズレて試行錯誤したんですが、ポイントを抑えた使い方を覚えるとなかなかいいです。
ジョイントメイトを使いこなすためのポイント
「ジョイントメイトだけを使って」簡単にまっすぐ穴あけできると思わないほうがいい。
ズレないダボ穴をあけるためには注意したい点があります。
これらの点を注意して使うようにすると、大変便利な道具へと昇格します。
材料は直角がとれていないとそれなりにズレる
ダボ継ぎに限らず何を作る時もそうですが、そもそも「面」「木端(こば)」「木口(こぐち)」で垂直がとれていないと繋げたときに曲がりますし、むりやりつないでも微妙に隙間ができます。
例えば平面に板継ぎをする場合は、そもそも木端が曲がっていると歪みます。ここが直角であればきれいな板継ぎができる確率は高いです。
しかし、作る前に材料の表面をしっかり削って製材できればいいんでしょうけども、買ってきた木材をそのまま使う形では正確さを出すのははっきりいって難しい。
私は材料費をケチってSPF材をよくダボ継ぎしていますけども、1ミリくらいズレるのは普通です。というか木は経年劣化で多少の歪みはおこってくるもので、(運良く歪まないこともあるけど)そこは諦めています。DIYは見るに堪えないほどひどくなければそれでヨシ。的な心意気でいきましょう。
クランプをうまく使ってできるだけ安定させる
とはいえ、曲がったものを曲がったまま繋げるのではなく、ちょっとずつごまかしながら繋げていくことは出来ます。そのためには、端材などで支えを作り、できるだけ垂直に木材をセットすることを意識します。
持っているクランプを駆使して、どう固定させると穴あけがやりやすくなるのか、いろいろ試してみましょう。
クランプの使い方に決まりはないですが、穴あけする材が倒れないようにすることはもちろん、穴あけ時に材が動かないようにしっかりと固定して、ジョイントメイトを安定した形で添えられるようにしないといけません。
いちいち部材を固定するのは面倒ですが、この固定を横着するとドリルの振動で穴あけがズレていきます。角度によっては「手」で抑えるには限界があるし、押さえ方が甘いと結構危ない。
特に複数の穴あけをする時は毎回固定し直すのは大変なんですけど・・・、そこは一時的でも冶具を作るとかするなりして工夫してやりきりましょう。
写真は縦置きにしてやっていますが、横置きで穴あけする時も考え方は同じです。
木端に穴あけする時は作業台に置いた状態でもいけますが、ガタついて心配な時は、材そのものをしっかり固定するとより安心です。
木口にあける時の例
特に細い場所へまっすぐに穴をあけるというのは大変です。どうやって立てて固定すれば・・?!って時も多々あります。特に困るのが木口。
木口に穴を開ける時はバイスがあればそれを使うといいのですが、材料の大きさによっては微妙に難しい時があるんですよ。
私は作業台の側面にクランプを2つつけて固定してみたり、材料そのものを寝かせた状態でジョイントメイトをあてながら穴あけしたり・・と、方法はいろいろですね・・。
フェンスの位置決めは丁寧に
最初の穴あけは垂直に開けられてさえいればわりとどうでもいいんですが、相手材の方は慎重にいく必要があります。
木ダボを差し込んだ状態でジョイントメイトをセットして次の穴あけの場所を決めるわけですが、ここはできるだけ真ん中を狙うようにしっかり見ます。先に中心線を書いておいて、そこに合わせるようにするとよいです。
ここが大きくズレるとなんのためのガイドかわからなくなるので、丁寧にやっておきましょう。
もし穴あけに失敗したら、ちょっとずらして再度穴あけしなおせばよいだけです。失敗した穴は木くずを詰めてボンドで埋めたり、木ダボを詰めて埋めておけば、できあがりの状態からはみえません。意外となんとかなる。
ただし何度も言いますが、きれいにつなぎ合わせられるかは、やはり合わせる2つの材料の厚さが均等であるかが前提になってきます。ここでしっかり真ん中に穴を開けられたとしても厚さが違えば当然ずれますので、そこはご理解を。
合わせる面の方向を先に決めておく
複数枚の板をつなぎ合わせ続けていると、上下と裏表がよくわからなくなってきます。
間違いをなくすためにも、事前に合わせ目に印をつけるようにしましょう。
ダボ打ちしたいところにマスキングテープを活用すると後処理がラクです。
ただし、はみ出したボンドを水拭きするときにテープを剥がさないと後が残るので、板をくっつけたらテープは早めに剥がしましょう。
節がある場所へ穴をあけるのはできるだけ避ける
木の節部分は妙に硬いです。もしくは、もろくなっていて欠けやすいこともあります。
強引に穴あけすることもできますが、硬い部分に無理やり穴あけすると、ドリルが入らず柔らかい方へ逃げていってしまったりします。それも穴の位置がずれる原因になります。
ダボ継ぎの穴は完成形からは見えなくなるので、穴あけの位置に神経質にならずとも形にはなります。
怪しい木目部分はずらして穴を開けましょう。
ジョイントメイトの他に使う道具
そんなわけで、それなりに真面目に穴あけをするときは、電動ドリルとジョイントメイトがあれば完結するわけではありません。
クランプはかなり重要ですし、他にも部材を補助する端材、直角をみるスコヤ、印付けのマステなど、このあたりは必須な道具となっています。
クランプは写真は小さなもの2つしか載せていませんが、押え方によって必要個数は異なり、まとめて一気に穴あけがしたくなると、実際は6~8個使うこともあります。材の形や大きさによって使いたいと思う量は変わってくるわけで、どこをどう押さえればよいのかはやってみながら考えましょう。
穴あけ時のドリルビットはよく切れるものがよいです。私は竹用の硬い材料でもキレイに穴あけできるものを使っていますが、鉄工用のドリルビットもブレにくくておすすめです。
ジョイントメイトを使って実際にダボ継ぎをしている例
実際に使っているところを見るのがわかりやすいかもしれません。
1×4材を使って机作りや棚板づくりにもよく活用しているので、気になったらこちらの実例も見てみて下さい。
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