100円ショップで購入できる「桐すのこ」について種類やサイズなどをまとめてみました。分解した際のサイズも計測して載せていますので、お役に立ちましたら幸いです。
私自身10年ほど前から100均のスノコをDIYの素材としてちらほら活用していますが、2023年現在は各社でサイズがいろいろ増えたなあという印象です。
100均で仕入れる素材は不安定で、製造工程や仕入れ具合によって出回る物が変わるというのが難点ですが、使い道は幅広いです。確実に手に入れるなら公式ショップから注文する方法もありますが、狙っている商品が近くの店舗で見つけられたらラッキー、くらいの気持ちで探してみてください。
なお、100均スノコの確実なバラし方については、以下の記事をご参照ください。
100均すのこの特徴
100均で買える、主なスノコの素材は桐。軽量で扱いやすいのがメリットですが、反対に軟弱で壊れやすいという一面もあります。薄めの板材と細い角材で作られているので当然なのですが、重量の嵩むような入れ物を作るのは向いていません。丈夫に作るなら、何らかの補強材を使う形を考えるべきでしょう。
100均のスノコに限らず、桐は柔らかい木質です。実際私も桐を使って小物制作をしていますが、耐荷重高く、強度を出す作り方はなかなか難しい印象です。
ほぼ100均の木材でも作れる軽くてちょっぴりオシャレな木箱。 | ぴらめこのDIY
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とはいえ、なんでもかんでも強度バリバリに作る必要はないですからね。できる限りの加工で安全面に不安がなければ、必要最低限の形で作ったっていいわけです。ちょっとした収納場所を作る程度なら、軽量な材料でも機能してくれます。
安く木材を手に入れられるという点ではポイント高いですよね。スノコ1枚分同等の木材を買い揃えたとしても、さすがに100円代では収まらないですし、そこまでお金かけて作るほどのものでは・・・なんて時に重宝する材料が100均スノコなのであります。
100均で買えるスノコ事情
100均にあるスノコの代表的なものは、桐からできているスノコです。
稀にヒノキを使った小さなスノコや、すでに塗装が施された状態のスノコを見かけることがありますが、残念ながら一時的販売が多く、巡り合う頻度が低いです。
レギュラーとして扱われている桐スノコも数年前と比較すると年々サイズが縮小しているような、板が薄くなっているような。下駄の太さは明らかに細く変化しています。
それでも各社工夫を重ねて、100円台での販売を目指そうとしてくれているのを感じます。
今では税抜き100円商品だけでなく、200円商品なども見かけますが、とはいえ「ちょっと使いたい」時の許容範囲内で収まっているのはすごい。安さだけでなく、多少値が張ったとしても満足できるラインで、数ある中から選んで買い物ができるのはありがたいことです。
100均のメジャーどころはセリア、ダイソー、キャンドゥ、ワッツですが、実際に店舗に行ってみれば同じようなサイズがあったりもします。
どの店舗もすべて置いているとは限りませんが、情報提供として、これまで購入したことのあるものを紹介していきます。こういう大きさのものがあるのかとみてもらえれば。
定番の長方形タイプ
【セリア】【ダイソー】桐すのこ 40×25cm
大きく隙間が空いている。
すのこサイズ | 約40×25×1.6cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約10×11×250mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約35×7×400mm |
セリアでは最近は見かけなくなったラベルですが、別サイズで同じ種類のラベル商品は見かけるので、在庫状況によるのかもしれません。ですが、ダイソーでも同じようなサイズを見かけます。
すのこサイズ | 40×25×1.4cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約7✕12✕250mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約35✕7✕400mm |
セリアもダイソーも個体差で違いがあるようなものです。板の厚みと長さは同じなので、バラして使うなら気にならないレベルかと思います。
【ワッツ】桐すのこ 中 4本板 約35×25×1.7cm
4枚板のお馴染みの形状。
すのこサイズ | 35×25×1.7cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約11✕12✕250mm |
板 | 7枚/サイズ(1枚につき):約33✕7✕350mm |
セリアやダイソーで買えていた歴史あるサイズ「40×25cm」よりも若干板が細く、短め。幅は同じで形状は似ているけれど、板のサイズが変わります。長さも5cmも変わると計算が狂うかもしれないので、別店舗のスノコで揃えている場合は注意が必要です。
【セリア】【ダイソー】桐すのこ 45×20cm
形状が細長く、隙間が狭め。
すのこサイズ | 45×20×1.4~1.6cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約10×10×200mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約6×35×400mm |
2014年にもこのサイズのスノコを買って使っていましたが、未だに同じパッケージでお店に並んでいるロングセラー商品です。このサイズは、ダイソーにも置いてあるのを確認しました。
個体差かもしれませんが、同じように見えて下駄の厚みが違っていたりします。隙間の並びも下駄の位置も違うことが普通にあるのが100均すのこというものです。
正確さを求めるのであれば、一旦バラして自分で組なおすくらいの方がきれいに仕上がります。
【ワッツ】桐すのこ 大 4本板 約40×22×1.7cm
参考 【在庫限り】桐すのこ 大 4本板 簀子 スノコ DIY 40×22×1.7cm 346535 | ワッツオンラインショップ
販売価格:¥165 (税込)の商品です。同じサイズで板数が7枚バージョンがあります。
すのこサイズ | 40×22×1.7cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約12✕11✕22mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約33✕7✕400mm |
在庫限りの商品のようです。見つけたらラッキーなサイズ。165円のスノコは下駄も従来の100均スノコのようにしっかりとしています。
【キャンドゥ】桐すのこ 40×20✕1.4cm
※桐すのこ 40X20CM【公式】≪1個からお届け≫Can★Doネットショップより画像引用させていただいてます
セリアやダイソーにある商品に近いですが、微妙に小さめです。
すのこサイズ | 40×20×1.4cm |
ゲタ | 3本 |
板 | 4枚 |
私の住んでいる地域では、大きめのキャンドゥができてもすぐに撤退されてしまうため、こちらのスノコに出会う確率は低くなっております。
正方形に近いタイプ
【セリア】桐すのこ 33×37cm
正方形に近い形状。板数が多めで汎用性高し。
すのこサイズ | 33×37×1.6cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約10×10×330mm |
板 | 5枚/サイズ(1枚につき):約6×35×370mm |
この形状は見かけなくなりました。(たまにあるのだろうか?)
サイズは小さくなりますが、天然木でスノコ板の両端を角丸に加工された、隙間狭めのスノコがセリアにはあります。
(※似たようなサイズ感の天然木のスノコの詳細は後述しています)
【ダイソー】桐すのこ 31✕30cm
やばいくらい最もシンプルな形状。
すのこサイズ | 31×30×1.9cm |
ゲタ | 2本/サイズ(1本につき):約18×7×300mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約45×7×310mm |
これはもうこのまま使うというより、DIY向けにバラして使ってくれよと言わんばかりのシンプル形状です。物価高の中、これが100円台で販売できる最後の砦なのではないかというくらい、簡略化されたスノコです。
もうね、バラバラの状態で売ってくれて良いんじゃないかと思ってしまいます。
通常3本は確保されているゲタが2本まで減らされているのです。つまり、解体作業も素手でパキパキと、あっという間に終わってしまう。ですが、ゲタは板と同じ厚さゆえ崩壊しやすいので、すべてを材料として使うには無理があるスノコだと思っておきましょう。
お得感あるスノコ
【セリア】【ダイソー】【キャンドゥ】桐すのこ 約30×15×1.4cm(2枚入り)
2枚セットでお得な気がするが、サイズが小さいので注意。
すのこサイズ | 30×37×1.4cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約8×12×300mm |
板 | 5枚/サイズ(1枚につき):約20✕6.5~7✕300mm |
この2枚入りのスノコは比較的見つけやすいタイプのようです。写真はセリアで購入したものですが、サイズは各社同じ模様。
2枚のスノコは隙間がスノコ板と同じくらいの空き具合です。サイズが小さいので使い所は限られてきますが、組み合わせて加工しても使いやすいです。
【ダイソー】桐すのこ(33×50×2.7cm)
参考 桐すのこ(50cmx33cmx2.7cm) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
200円(税込220円)商品です。50cmと長めの素材を取れるのが魅力的です。
すのこサイズ | 33×50×2.7cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約16✕22✕330mm |
板 | 4枚/サイズ(1枚につき):約54✕8✕330mm |
100円ショップで買えるスノコにしては大きいです。
見ての通り、ゲタも角材らしい大きさでしっかりとした作り。ホームセンターなどで手に入る「押し入れスノコ」と同等の質感です。しかしそれよりも短めのサイズ。棚板として簡易的に使えるサイズでもあります。
広範囲に敷き詰めるなら割高になりますが、簡単DIYの材料として使ってみるなら便利な商品となるでしょう。
【ワッツ】桐すのこ 大 7本板 約40×22×1.7cm
参考 桐すのこ 大 7本板 346536 | ワッツオンラインショップ
販売価格:¥165 (税込)の商品です。細い7枚板に隙間の狭いスノコ。
すのこサイズ | 40×22×1.7cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約11✕12✕220mm |
板 | 7枚/サイズ(1枚につき):約21✕7✕400mm |
敷板にしても物が落ちにくいですし、飾り棚としても使いやすい形状です。棚板としても使いやすいでしょう。
似たような形状でサイズ違いの「桐すのこ 中 7本板 約35×25×1.7cm」もあるようです。
参考 桐すのこ 中 7本板 346534 | ワッツオンラインショップ
165円と若干高めなだけあって、ゲタ部分もしっかりめ。個人的にはかなりオススメなタイプです。
番外編:桐じゃない天然木のスノコ
100円ショップで見かけるスノコは桐とは限らないこともあります。
たとえば、セリアにある「天然木」と記されたすのこ。
桐はパッケージのフィルムを開封すると独特の匂いがするのですが、天然木タイプのすのこは、爽やかな香りがします。例えると製材所や木工建築現場、ホームセンターの木工コーナーのような、あの木の香り。
木目や色、硬さから勝手に推測すると、板部分は「マツ(パイン)」系のもので、ゲタ部分はスギを使っているのではないかと。(あくまでも個人的な推測ですが)
桐よりも硬めの素材なので、比較的傷がつきにくいですし、桐よりも塗料の色が綺麗にのります。
目に止まって買ってみたのは、以下のものです。
【セリア】すのこ(天然木)32✕32✕1.5cm
すのこサイズ | 32×32×1.5cm |
ゲタ | 2本/サイズ(1本につき):約8✕12✕320mm |
板 | 8枚/サイズ(1枚につき):約28✕6✕320mm |
33×37cmの桐すのこに近いサイズ。しかし隙間が狭く、板の枚数が8枚で構成されているのは過去イチの板の多さです。しかも角丸加工まで施されている。このままインテリアとして使うには申し分ないコスパの良さかと思います。
【セリア】すのこ(天然木)45✕18✕1.5cm
すのこサイズ | 45×18×1.5cm |
ゲタ | 3本/サイズ(1本につき):約8✕12✕180mm |
板 | 5枚/サイズ(1枚につき):約28✕6✕450mm |
【セリア】【ダイソー】桐すのこ45×20cmに近いサイズですが、こちらの方が隙間が狭いのでそのままの形状で使いやすいと思います。
【ワッツ】美作檜(みまさかひのき)すのこ(超特大)
すのこサイズ | 24×17.5×4cm |
ゲタ | 2本/サイズ(1本につき):約27✕18✕160mm |
板 | 2枚/サイズ(1枚につき):約87✕10✕240mm |
すのこ特有の「隙間」がない形状で、サイズも小さめ。なんといっても素材がよく、100均とは思えないくらいしっかりとした丈夫な作りになっています。
檜特有のしっとりした風合いは、そこにあるだけで癒やされる。
このサイズで(超特大)との表記は若干戸惑いますが、美作(みまさか)檜が100均で買えるのかと驚いて思わず買ってしまいました。
岡山県の美作(みまさか)地域で作られているヒノキ。つまり純国産の有名檜です。美作の檜は冬の厳しい寒さの中で雪の重さに耐えながら育つため成長はゆっくりらしいのですが、幹は引き締まりとても強い木に育つのだそう。香りも強いと言われています。
ホームセンターや100円ショップで買える木材は、ほとんどが海外製のもの。既製品の家具も輸入木材が多く使われているなかで、日本育ちの木に触れる機会はとても少ないです。
注文住宅やオーダーメイドの家具を発注するなら木材を指定して注文することもありますが、このとはいえ、普通の量販店から名産の木材を入手することができるなんて、びっくりしません?
さすがに上級グレードの檜を使っているわけではないと思いますが、それでも国産の資源を活かした商品があるなんて、「ワッツ、素晴らしい・・!」と密かに見る目が変わった出来事でした。
鉢をのせて使おうかと思って買った小さなスノコですが、お座敷スタイルのキャンプのときにも使い勝手がよさそうですし、地面に直置きしたくないバッグや収納BOXを乗せるなど、この大きさと丈夫さは、意外といろんな場面で活躍しそうです。
もうちょっとキレイに面取りして胡桃油でも塗って、長く使っていこうと思っています。
まとめ
何か物を作る時は、材料のサイズが事前にわかっていると考えがまとまりやすくなります。自分でもすのこのサイズを調べたりするので、メモ代わりに記録してみました。
100均のスノコは簡易的なDIYにチャレンジしてみたい時の強い味方。ぜひとも安全にDIYを楽しんでください。
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