壁に穴あけ不要で柱を作れる、ディアウォールとは何か、という話です。
主な特徴
- 基本的に壁面につける形で設置が原則。
- 取り付け時に工具は不要。
- 耐荷重は公式では書かれていないので、自分で頃合いを見て使う。
- 棚板を付ける場合は重心の位置に気をつける。
- ディアウォール本体はABS樹脂製。
切削 (切る・削る) | 切削しない方がいいです |
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穴あけ | 電動ドライバー・卓上ボール盤(木工用のビットを使用), 桐・ピンバイス(ハンドドリル) |
接着 | 専用のプラ用ボンド |
接合 | ビス, 釘, ネジ, 金具 |
塗装 | 油性・水性・ワックス等、目的と好みの使い勝手に応じて塗料を選ぶ。下地材を付けたほうが塗装がはがれにくい。 |
ディアウォールとは。
ディアウォールは、2×4材を使って突っ張り式の柱を作れる道具です。


ディアウォールを使えば壁に穴を開けなくても柱が作れるようになる、という便利なものです。

ただし柱となる2×4材は天井までの高さを自分で測ってから別途で用意しないといけません。
自分で必要サイズにカットしてもいいですが、購入したお店でカットしてもらえば更に設置が簡単になります。
ディアウォールを使うメリット
ディアウォールは壁面に沿わせて柱を設置できるわけですが、柱が作れると部屋のレイアウトの自由度が一気に高くなります。
一番のメリットは「壁に穴をあけなくても収納を増やせる」こと。自前の柱になら好きなように穴をあけてフックと取り付けたり、棚板を付けたりできますからね。
柱に棚板を付けることで「高さのある収納を確保できるようになる」ところもポイントです。

だいたい収納を増やしたくなったら、まず市販の棚を検討するじゃないですか。リーズナブルなところでいうと、カラーボックスとか。しかし棚を置いただけでは、棚の上の空間がすごくもったいない。棚の奥行もそこまで深い物は意外といらなかったりします。
そんな時に柱を自分で据え付けて好きな奥行きで棚板を設置すれば、タテ方向の収納が可能になり、床のスペースが広がるという考え方ができたりします。
他にも、壁面にディアウォールを活かしてパネルをつけると、好きなレイアウトで壁面を飾ることができます。
私が設置した頃は情報がなくて大変だったんですが、最近はネットで検索すれば設置事例がたくさん出てくるようになりました。
メーカーのページにもギャラリーがあるので、写真を見てどんな風に使えるのか考えるのも楽しいですしね。
メーカー公式 ディアウォールギャラリー紹介|DIAWALL公式サイト
デメリットと注意点
ディアウォールを使うと、賃貸住宅でもできることの自由度が一気に上がりますけども、あんまり大がかりにやると復帰させるのが大変になります。そのへんもわきまえてほどほどに・・。
設置場所をよく考える
ディアウォールの場合、突っ張る力を調整できないので壁際から離れた部屋の真ん中に柱を設置はできません。ディアウォールを使うなら基本的に壁面での設置を考えましょう。
また、便利ですけどもどんな家でも使えるとは限りません。
天井の作りによっては、突っ張ることで外れてしまうこともあります。軽く天井をコンコン叩いてみたり押してみたりして、強度を確認することは大事です。
床もカーペットやクッションフロアーなどの重さで沈む材質のところでの設置は危険です。
ディアウォールを使う上での注意点
「突っ張り式でつくる柱は簡易的なもの」という認識も必要です。
壁に直接穴をあけて据え付けるものよりも強度は落ちます。特に本や家電製品など、重量がかかる物を棚板に置くのは控えましょう。
どうしてもというなら、重心が下にくるように重い物はなるべく下の方に置く方がよいかと思いますが・・・棚板の奥行きが深い状態で、上に重い物を置くと崩れてきます。
棚板を付ける時は、前のめりな重心になって倒れてこないように配慮が必要です。前に突き出す棚板を作る場合は、支えになるものを設置するなど設計を工夫しましょう。
ディアウォールの設置方法
まずは、2×4材を用意することを考えます。
ディアウォールで必要な2×4材の長さ
〈床~天井までの長さ〉-〈45mm〉
これが準備できればあとは簡単。適切なサイズでカットした2×4材の上下にディアウォールをセットして使います。木材に塗装するなら設置前にやっておきます。
設置の流れ

ディアウォール1つにつき、柱1本分のセットが入っています。

中身は2×4材にセットする部品が入っています。
2×4の端っこにディアウォールをつけます。内側にバネがついている方を上にセット。下にもディアウォールをセットします。

あとは先に天井へ軽く押し付けるようにしながら、

下の方を壁側へ押し込むようにちょいちょいと滑らせてやります。

手を離して倒れてこないかしっかり確認しましょう。
天井と床を突っ張っている状態なので、設置してみた柱を軽く動かしてみて、簡単にズレてこなければ大丈夫です。

ゆるいなと感じたら、一旦ディアウォールを外して調整用のスペーサーを中に入れて突っ張り具合を調整します。
▼設置方法は公式サイトにもあります。
公式サイト ディアウォール-商品紹介|DIAWALL公式サイト

こんな感じで2本柱をつけると棚板を作ることもできます。広域な設置を考える場合は複数本設置するとよいかと。
ディアウォールの種類
通常タイプとフラットなタイプの2種類があります。また、使える長さが決まっている1×4材タイプもあります。
2×4材用 通常タイプ
通常タイプは、定番品です。
色は、ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの4種類あります。
2×4材用 Sタイプ
Sシリーズの方がスタイリッシュ。色は、ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの4種類あります。
1×4材用
高さ制限1100mmまで。
色は、ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの4種類あります。
2×6用 Sタイプ
奥行きのある棚を作れる2×6用のディアウォールも気がついたら登場してました。
これはいい・・!設置の幅が広がります。
設計は大事です
ディアウォールは便利ですが、使い方を間違えると室内で大事故に繋がります。
柱はその本数で大丈夫なのか。必要であれば本数を増やして設置するか。それとも別の商品も検討してみるか。その配置は地震が来た時に大丈夫なのか。
このあたりをよく考えながら使う場所を決めましょう。
似ているものにラブリコやウォリストなどがあります。
ちなみにディアウォールを私が使っている場所は、仕事部屋です。2こデスクがあるうちの1つが以下の記事。 棚板はちょいちょい作り変えて使ってます。

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