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自前で作ったボックス型の棚を連結してズレにくくするまでの流れ。

収納棚

余ったワンバイ材を活用して、連結(ジョイント)できる小さな収納棚を更に作りました。ちょうど先に作った本棚と繋げて使えるサイズに設計してみました。

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2通りで連結できます。

以前、自分仕様で使いやすい本棚を作りました。

長く使える丈夫な本棚の作り方。材料の調達から塗装までの工程まとめ。
自分で本棚を自作した時の工程をまとめました。木材の選択、カット、組み立て、塗装までのひととおりの流れをのせています。低コストで丈夫な棚作りの参考にどうぞ。

この棚で使ったワンバイ材には余りが出ていまして、後から活用することを考えていました。

で、余った材料の他に足りないものを買い足して作ったものがこちらです。

写真では3つの箱を縦に重ねていますけども、横幅が前回の本棚の上に並べてもぴったり収まるサイズにしています。


部屋が狭いので後ろに下がって写真を撮るとよく分かりにいので、図にして説明します。今はサイドに並べて連結していますけども、


気が変われば本棚の上に棚を重ねて使うこともできるわけです。


もちろんバラして使ってもいいんですけども。


同じサイズを後から追加でBOXを作って更に拡大していってもOKなサイズで考えてみました。

本棚というかシェルフというか、ちょっとした収納棚として使おうかなといった感じ。適度なインサートBOXを使ってもいいかなとも考えて木箱も作りました。

ほぼ100均の木材でも作れる軽くてちょっぴりオシャレな木箱。
100円ショップで売っている「すのこ」を利用して通気性のよさげな木箱を作りました。 今のところ化粧品とかを入れて使っていますけども底が抜け落ちたりはしていないので、おそらく2㎏くらいの耐荷重があると思われる箱です。

側板はSPFのワンバイ材を使っているので作るのにちょっと手間がかかりますが、板継ぎした側板はそれなりに味がでますし、価格を安く抑えつつもそこそこ丈夫なものが出来上がるわけで、悪くないかなと思ってます。

また、私はホコリよけと掃除のしやすさをふまえてハカマみたいに一番下に空間を作っていますけども、全部BOX状にしてしまえばもっと連結のバリエーションは増えると思います。

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材料。

使った材料は以下の通りです。

〈木材〉

・側板・・・・・SPF 1×4材(本棚づくりであまった材料800mm6本、6ft1820mmを追加で1本)
・棚板(上板と底板)・・・・・パイン集成材(180×250×600mm)3枚
・裏板・・・・・シナベニヤ4mm厚(600×300×4mm)

〈その他、ビスなど〉

・スリムビス(3.8×55mm)/パネルピン(釘38mm)/木ダボ8Φ
・連結用のネジ(M6×50mm)

〈塗装〉

・水性ステイン(ホワイト)
・水性ウレタンニス(艶消しクリアー)


上記の材料でこんなのが出来上がるというわけです。


ワンバイ材については、前回作って余っているものを活用しています。800mmの長さのものが6本余っていたのですが、これだと使い切るには中途半端なので、もう1本買い足しています。

カットはあえて大きめに切り出してます。実寸で使うのは220mmなんですけども、板継ぎをした後に両端をキレイに切りそろえることを前提にして230mmで測りました。


パイン集成材は手ごろな大きさのものを3枚用意。できればもっと大きなサイズを買って自由にカットできると割安なんですけどもね。


ベニヤ板は目立たない背板に使うだけなので、シナよりも安いラワンなどでも大丈夫です。ただ、着色する時にシナの方がきれいに塗れるのでシナベニヤを使っています。

これらの材料はすべてカットし終えてから次の工程へ入ります。

木取り図については、拡大版をPDFで用意しています。ダウンロードはご自由にどぞ。

→木取り図の拡大したものをみる(PDF)

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先に板継ぎをしておく。


木材のカットが終わったら、側板になるワンバイ材を板継ぎするところから始めます。


木工用ボンドと木ダボで板継ぎをして、


なるべくまっすぐになるように圧着して1日以上置いておきます。板が出来上がったら220mmのサイズで両端を切り落とし、整えておきます。

板継ぎの詳しいやり方は別記事にで詳しく書いていますので、そちらをご参照ください。

ワンバイ材をつなげて大きな板に。木ダボを使った板継ぎのやり方。
今回は用意した使用木材から、6フィートのワンバイ材(1×4材)でダボ継ぎをし、側板になる幅のある1枚板を作っていきます。 使うもの→1×4材  6フィート(1820mm) 前ページの本棚を作る続きとして考えると、6フィートを6本も用意してま...


ひとまず、ボックスひとつ分の材料を並べるとこんな感じです。これをもう一組と、大きい方の棚分の材料も並べてみて、足りないものはないか確認しておきます。

組立。


大きさを整えた木材さえ用意してしまえば、あとは組立はたいして難しいことはありません。


粘着テープなどで仮固定しながらビスで留めていくと一人でも作業しやすいですしね。


ビスは隠すために木ダボと同じ太さの穴をあけまして、


木ダボか丸棒を差し込んで穴を埋めていってます。

本棚を組み立てる順番。
本棚を組み立てる順番と使ったネジについて。ネジを目立たなくする埋め木のやり方についても。

もしひび割れなどができてしまったら、木工パテで穴埋めしてやすりで整えるという荒業で補修しています。

組立図もPDFで用意していますので、よろしければこちらもダウンロードしてご自由にお使いください。

→組立図を拡大してみる

塗装と連結について。

塗装は前回の本棚と同様の塗り方です。

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水性ステインの基本的な塗り方です。色が「ホワイト」なので木目がわかりにくいかもしれませんが、参考になれば。


本棚を互いに連結に至っては、単純にネジを使ってみました。皿ネジに反対側からナットで締め付けるタイプのヤツです。
見た目がちょっと気になるんですけども、中に物を入れて使うのでそこまで気にならないかなと。


上部は仕方ないにしても、底板のネジの皿が飛び出てしまうと使いにくいので底面だけでもフラットになるように面取カッターで削ってます。キレイに削るなら皿取錐(さらとりきり)でもいいと思います。

しかも高さの低い棚なので普通にドリルが入っていかず、L型アダプターを装着してネジの穴をあけました。

木ダボを使ってズレないように設置するのもいいかなと思ったんですけども、重なるところの正確な穴合わせと垂直にドリルを入れられないと厳しいんじゃないかなとビビってやめました。板継ぎなら木ダボは隠れる場所なので多少間違っても誤魔化しがききますけど、表面に出る場所は失敗したくないなというか・・・

そんなわけで一番問題なくできそうだったのが、ネジで連結ということでした。これで重ねても左右上下にズレなくなります。

せっかく作ったものに穴あけちゃうんかー・・・・っていう気にもなりますけども、棚を使う時は中にいつも物が入っているので、使っているうちはあんまり気になりません。

両サイドの連結は無くてもズレることはないのでとりあえず上下の固定だけしておきましたけども、しばらく様子をみて考えたいと思います。

できればこういうの目立たせないで、もうちょっとカッコよく作れるようになりたいですね。

サイズを変えれば辺が全部同じ長さのキューブ型のBOXも自分で作れそうですね。その場合は使う木材はワンバイ材だと歪みがでて作るのが大変なので、基本は集成材か合板あたりじゃないかなあと考えてみたり。

まあ、凝ったことをするならDIYするよりも買った方が安上がりですけどもね。ちょっとずつ増やしていくのも楽しいんですよね。

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