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桐とファルカタの特徴と強度。DIYで使いたい場所について。

材料と工具

安くて軽量で柔らかく、初心者でも扱いやすい桐の集成材。ホームセンターや100円ショップでも買うことができます。私もDIYで使うことがありますが、気をつけるべき点も多い材料です。

素材の特徴を理解できていないと、せっかくのDIYも全く活かされない結果になってしまいます。桐はどういった使い方が向いている材料なのか、実際に作っているものを交えながら説明していきたいと思います。

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桐という素材について

桐は、シソ目のキリ科キリ属の落葉広葉樹。

育ちが早いことで有名で、「娘が生まれたら桐を植える」という話も伝えられてきました。今は生活スタイルが変わりましたし、そもそも嫁入り道具を持っていくのも珍しい時代になってしまった。なのであまり身に沁みない話ではありますが、桐はタンスを作る時の材料になるため、そんな所以がありました。

桐の特徴

桐はとても機能的な特徴を持っています。

  • 手触りサラサラ
  • 比重が小さくとっても軽い
  • 吸水、吸湿性が小さい
  • 伸縮や、膨張も小さい
  • 接着が容易。一度接着させると剥がれにくい
  • 熱伝導率が低く、発火しにくい。古くなるほど耐火性が強くなる
  • 多孔質で保温効果が大きい

これらの特徴を活かして、高級タンス、引き出し、床板、壁板などの建材でも使用されることがあります。

また、防虫効果も期待できる性質も持っています。

桐はアルカリ性である為とタンニン、パウロミン、セサミンといった成分が含まれており、これらが防虫効果をもたらしています。
又この成分は、桐自体を腐敗から守り、腐りにくくしています。

桐って何? | 桐里工房(大川市)|桐たんす|桐家具の製造販売|修理リフォーム|囲炉裏テーブル|桐のベッド|仏壇、神棚|より

桐の集成材とは

桐は集成材として販売されているものを見かける機会の方が多いのではないでしょうか。私も小物制作にお世話になっています。

桐集成材の画像
パッと見ではわかりにくいけれど、よく見ると木目が途切れているつなぎ目がわかります
集成材とは

集成材というのは、小さな無垢の角材を木の繊維方向に接着剤で貼り合わせた木材です。加工された材料ですが、合板とは違い、木目はかなりしっかり残っています。

無垢材は買った後に木が反ってしまい加工がしにくくなることがありますが、集成材であれば反りやねじれが発生しにくく、組立時に狂いが出にくいです。

加工された材料は、無垢材と比べると見た目や強度に違いは出てきますが、切り出した木を無駄にせずにしっかり活かすことに繋がっています。木の性質は受け継いだまま、大きな面積にも使いやすいのは大きなメリットですよね。

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ファルカタとは

桐によく似ている材料に「ファルカタ」というものがありますが、見た目にはかなり近いものがあるので、どう使って良いのか迷いますが、加工時に気をつけることは桐と同じような感覚でいいと思います。桐と同じくらいに軽く、使い方を選ぶ材料です。

ファルカタ集成材の画像

木材としての性質を考えれば持ち前の成分は違うので、厳密には桐と全く同じ使い方ができるとはいい難いのかもしれません。

ファルカタはマメ科の広葉樹。

「南洋桐」と言われることもありますが、桐とは全く別の種類の植物です。

東南アジアやソロモン諸島に生えていて、流通しているものはほぼ植林されたもの。桐もそうですが、とても成長スピードが早いんだとか。

桐は使える大きさになるまで15年と言われていますが、ファルカタは植えてから5~7年で伐採して出荷という驚異的スピードです。

開封時の匂いも独特な感じがあります。(時間が経てば消えますが)

ファルカタと桐との違い

桐とファルカタを比較してみると、ファルカタの方が艶があり、白っぽい肌色をしています。木目は桐よりものっぺりしていて、ちょっと薄いかも。木目は使われてる場所によっても変わるので、なんともいえませんが。

材料をカットしてみるとファルカタは桐よりもどこか繊維質です。表面の違いを比べると、桐の方が硬さが感じられて、ファルカタはなんかこうフニャッとしてるんですよね。

加工のしやすさの観点から見れば、かなり桐と近いのですが、私の感覚では桐よりもクッション性があるというか、ちょっとしなりがあるような感じがします。

また、桐と同じ用にボンドでの接着力がとてもいいです。作ったものを数年越しで使っていますけども、特に問題なく使えています。

以下の木箱はファルカタ集成材を使って作りました。

100均の小さなブリキ缶を引き出しのように使うための棚づくり。 | ぴらめこのDIY

机上台の下にピッタリ収まる引き出しの作り方。 | ぴらめこのDIY

とても柔らかいので、薄いものであればカッターでも切りやすいです。6ミリの厚さは余裕でいけました。

ノコギリで直線を出すのは難しいですが、カッターを使えば定規をあてがいながら、切り口もピシッとまっすぐに。できるだけ正確な切り出しをしたくなるハコ物の制作に向いています。

ファルカタ集成材は、桐の代わりに贈答用の箱に使われていることもあります。そうめんやうどん、果物の入れ物とか。今度木箱入りの貰い物をした時は、じっくり観察してみてください。

桐(桐集成材)の強度はどうなのか

そもそも木材は加工の仕方や使う場所によって変わってくるので、一概に強度を比較することはできません。とはいえ、桐を使っていくつかDIYをしてみると言えることはあります。

SPF材(ワンバイ材など)、マツ、ヒノキなどと同じな使い方ができるほど強くはありません

以下のように、重量のかかるところでの使用は全くおすすめしません

桐の板材を推奨できない場所
  • 本棚の棚板部分に使う
  • 家電を乗せる棚板に使う

ホームセンターで販売されているところを見に行くと、同サイズで比較した時に他の木材よりも圧倒的に安く、軽量なので魅力的。ゆえに、「とりあえずこれでいいや」とDIYに使ってみたくなりますが、どんな使い方を予定しているのか、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいです。

なぜお勧めできないことがあるのか。

一例として本棚の材料として考えた場合に「どこが問題なのか」を解説します。

中に入れるものは、マンガ本や文庫本をびっしり並べる作るイメージで。サイズは3段タイプのカラーボックスくらいのものを想像してみてください。

棚を作るなら作り方やサイズを考慮すべし

本棚で棚板をつけるには「イモ継ぎ」という、直角に板を突きつけてビスで固定する方法がてっとり早いですが、これを桐の板でやるのは厳しいです。

この形がイモ継ぎ。参考ページも見てね→ いも継ぎ

もちろん板に厚さがあればこの方法もなくもないですが、よく売っている厚さ13mmの桐の板材では、私はやりません。同じ厚さでも合板ならやります。

桐はネジの効きがあまりよくありません。木の密度が低いので、ネジ山が噛み合う力が弱いというか。ネジをきかせるためには板の厚さも確保されている必要があります。使うネジは板に合わせた適度な長さと太さを使うことができなければ、充分な強度を得られない可能性が高まっていきます。

さらに、この方法はネジ部分に集中して負荷がかかっていきます。ボンドを併用することで補強になりますが、柔らかい素材のため、荷重が増えていくとだんだん板が耐えられなくなって曲がっていくことは防ぎようがありません。

どうしても棚板に使うなら、どこに負荷がかかるのかを見極めながら設置方法を工夫するしかないかと。

例えば自分が考慮するなら、この2つ。

  • 棚板のサイズを短く(小さく)する
  • 組み立て方法を工夫する

棚板そのものを小さくすれば、載せられる量も縮小されるので荷重がかかくにくくできるので。さらに組立方法を変えれば、若干良くなるかなあというのがこれまでの経験からの印象。

負荷がかかる場所を分散させる方法として、板に直接ビスを打ち込まないスノコ式やパネル式というやり方があります。だとしても桐の板材ではあまりやりたくはないですが、イモ継ぎよりは強い感じで棚板を受け止められます。

特にパネル方式は、薄い材料を使ってもそこそこ丈夫に作れてしまうところが肝ではあるのですが・・

しかしこの方法をもってしても、長辺を幅広く使ってしまうと板の形状が歪んできます・・。

そしてこの形を作るために材料を多く準備することが、果たして良いことなのかは疑問が残ります。木枠分の材料代も考慮できるなら、もはや普通にパイン集成材とか買ったほうがいいんじゃないかなと思えてきたり。

壁面に棚板をとりつける場合も考えるポイントは同じです。

ネジがちゃんと効くのか荷重が分散されるのかをよく考えたうえで、そこにその材料を使っていいものなのかを決めましょう。

せっかく作ったものが崩壊すると悲しいですからね。場合によっては危ないですし。

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小物作りにはすごく向いている

桐は柔らかすぎるから、どこにも使えないということではありません。どんな木材にも適材適所があり、桐も同じように使う場所を選ぶというだけです。

私は、小物類の制作にとても重宝しています。

100均の桐材で作った例

伸縮、膨張がしにくいという特徴を持っていますが、100均に売っている無垢の板材はよく反ります。管理の問題かもしれませんけども、反った板を使うのは至難の業なのでご注意ください。

以前ダイソーに売っていた6ミリの桐の板を安くて良いと思って買ったのですが、とてもよく反っていて、小物制作でも全く向きませんでした。それでも強引に使っていましたが。

手紙やハガキを立てておくための木製レタースタンドの作り方。 | ぴらめこのDIY

余った端材は別に反っていても問題ない箇所で、ちょっとした棚板に使っています。

カラボに設置するスノコ棚に

軽量な仕切り感覚で使うことを考慮して使っています。普段は見えない場所に立派な木材使うのはもったいないですし。

桐の集成材で作った例

ファルカタ集成材の方がカッターを入れやすいのですが、あまり手に入らないので小物は桐の集成材を使うことが多くなりました。

キャンプ道具作りに

桐は軽量で携帯性が良く、耐火性に優れた材料であるため、キャンプで使うものでも使っています。比較的手に入れやすく、修理もしやすい材料だからです。

キャンプで使うものに桐集成材・・?!と思われるかもしれませんが、すべて想定内です。

柔らかい木材なので天板で使うにはすぐに傷がつきますが、そんなことよりも重視したのは軽さ。それに全く燃えないわけではないですが、耐火性がある素材なので、火の粉がとんでも燃え広がりにくいであろうということで選びました。

しかし燃えないわけではないです。端材を焚き木に焚べれればちゃんと燃えます。もちろんスギとかの方が火付はいいですが。

デスク周りの小物制作に

安い材料なのでお試し感覚で制作に挑戦しやすいところがいい。厚さ13ミリもあればネジもそこそこ利くので、ボンド併用せずとも使えます。作ってみたけどイマイチだったものもあり、結局バラして別のものに作り替えるのは日常的です。

装飾部分に

飾りで使いたい箇所に桐の集成材を使うことがあります。

見た目がよくなればそれでいいという場所に。適度な厚みと木材の質感がちゃんと出るので、風合いに温かみがでるところがいいですよね。

加工のポイント

細かい箇所は切断面が整うノコギリで

SPF材やパイン集成材などよりも柔らかく、切削がとても簡単。しかしその柔らかさゆえ、刃のピッチが荒目ののこぎりを使うと切断面がガタガタになりやすいです。

ガタガタになっても削りやすいので、頑張れば整うのですが、きれいな切り口を目指すなら、目の細かいノコギリでカットしてしまう方がおすすめです。

こういうノコギリが使いやすい
  • 細工用や7寸目のこぎりいいのではないか(細工用は切り口がキレイ。7寸目もほしいとは思っているけど、そこまで手を出すべきか迷い中。)
  • アサリのないダボ錐のこぎりも、目が細かく、カットしやすい(鋸刃が柔らかいと、扱いにくさを感じる場合があるけれど)

普通タイプのノコギリでも充分なのですが、好みに応じてどうぞ。

ヤスリは中目~細目で

どんな木材でも順番に番手を下げて整えていくものですが、桐は爪で引っ掻いただけで傷がつくくらい表面が柔らかいので厄介です。粗目すぎるヤスリを使うと一気に傷だらけになってしまいます。最初から細かすぎても大変ですが、2~3種類くらい用意して順番に落としていく感じで使うとキレイに整います。

例えばこのチョイス
  • 240番→400番→600番(角を整え、表面を整える時は、このパターンが多いです)
  • 180番→240番→320番(木口を整える場合に多いです)

とにかくいちいち傷が付きやすいので、こだわるとキリがないことなのですが、桐は表面を磨けば不思議とツヤが出てきます。使い込んでいていても、軽めにワックスをかけたようなツヤがでて雰囲気が変わってきます。

接着はボンドのみでも充分に使えるものになる

厚さが13ミリにもなれば、ビスのみで固定しても使えますが、8ミリ、6ミリ・・と薄くなってくると、ビスだけではとても耐えられません。どんな木材もそうですが、薄い材料を固定する時は必ずボンドも併用するようにしましょう。

6ミリ板の時は、セリアの木工ガイドが使えました。(今も売っているのか微妙なのですが)

小さな箱物を作る時は、クランプするのが難しかったりするので仮釘や小鋲で固定しながら作ることが多いです。

まとめ

低価格でちょっとした小物を作れるのが、桐集成材のいいところ。

DIYに使う木材は重量がある方が丈夫に仕上がるんですが、なんでもゴツければいいというわけでもないですからね。そばに置いてよく動かすものほど、軽量な方が使いやすいわけで。

どんな見た目にしたいのか、どんな使い方をしていきたいのか。価格だけで材料を選ばすに、充分な厚さも考慮できるようになるといいですよね。

そういった具合にオリジナルサイズのものを作ってみたくなった時は、ぜひ桐集成材でのDIYにチャレンジしてみてください。

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